芸能

やす・きよ映像見た西川きよし 自分の漫才で腹抱えて大笑い

 1980年代初め、日本中を爆笑の渦に巻き込んだ漫才ブームをご記憶だろうか。数多輩出した名コンビのなかでも、ブームの立役者は何といっても「横山やすし・西川きよし」だった。芸能生活50年を迎えた西川師匠。6日から始まる記念公演『コメディ水戸黄門』の稽古場で当時の思い出を聞いた。

「やす・きよのコンビは30年……まあ、いろいろありましたんで正味23年なんですけどね(笑い)。19歳の時に吉本新喜劇にいた私をやすしさんが誘ってくれて。でも、漫才なんて私にとっていきなりエベレストの頂点を目指すようなもので、到底無理やと思いました。そこから500本以上のネタを2人で作ったんですからね。人生なんてわからんもんです」

 笑いを交えた熱い話しっぷりは今も健在だが、51歳の若さでこの世を去った相方に話が及ぶとトレードマークの大きな目が潤む。

「自分たちの舞台を見てみたいなあと思ってたんですが、やすしさんが亡くなってしばらくは淋しくてそんな気になれへんでね。最近なんですよ、見れるようになったのは。そしたらこれがまた面白い。漫才しているのは自分なのに、腹抱えて笑ってますわ(笑い)」

 漫才ブームのきっかけとなったのは1979年にスタートした『花王名人劇場』。ボケとツッコミが変幻自在に入れ替わり、舞台狭しと動き回る伝説の「やす・きよ漫才」が、DVD付きマガジン『よしもと栄光の80年代漫才』(小学館)で蘇る。お笑いの原点といえる「よしもと漫才」の真髄をご覧いただきたい。

※週刊ポスト2013年9月13日号

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