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災害備蓄用の缶詰 おすすめの種類とアレンジに役立つ食材

 防災の日を終え、備蓄の必要性を感じた人もいるだろうが、長期保存食材の代表といえば缶詰。普段から積極的に活用すれば、非常時にも慌てることはない。ならば、どんな缶詰を備蓄しておけばいいのか。

「アスパラ、ミックスビーンズなどの素材缶は必須!」と語るのは、『ほろ酔い 女子つまみ』(徳間書店)の著者で缶づめ料理研究家・フードスタイリストの黒瀬佐紀子さん。

「そのままでも食べられる水煮やドライパックの素材缶は、いろんな缶詰と合わせられるので便利。特に災害時は、野菜が不足がちになるので、4~5個は買い揃えておきたいですね」(黒瀬さん・以下「」内同)

 また、味のついた缶は素材よりも味の種類が大事だという。総菜の缶詰はやや濃い味が主流で、味付けが似たものが多い。

「魚缶を数種ストックするなら、魚の種類を多くそろえるより、しょうゆ煮、みそ煮、蒲焼など味付けの異なるものを選ぶこと」

 さらには、フルーツ缶、デザート缶など甘みのある缶詰も用意した方が良い。「災害時には甘いものを食べてほっとしたくなるもの。デザートとして食べられる缶詰も必要」。フルーツ缶の甘いシロップは水で割るとジュースのようにして飲むこともできる。

 だが、缶詰だけをそのまま食べ続けると飽きる。そこで、アレンジに役に立つ食材を用意することが必要だが、味をガラッと変えられるカレー粉や豆板醤が重宝する。

「味付けが濃い缶詰を別の味にするのは難しいのですが、香りの強いカレー粉などのスパイスや辛味の強い豆板醤があると味に変化がつけやすくなります」

 さらには、薬味チューブのしょうがやにんにくもあると便利だ。

「チューブタイプの薬味は、未開封なら常温保存可能。細かく刻む手間が省け、魚のくさみを消し、味に深みが加わります。余分にストックしておくと役立ちますよ」

 また、ナッツ類やドライフルーツで食感のアクセントをつけると、飽きがこない。

「加熱処理している缶詰はどうしても食感が似ているもの。そこで、ナッツ類やドライフルーツなどを加えるだけでも食感が変わり、味わいが広がります」

※女性セブン2013年9月19日号

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