となれば、現場は混乱するはずだ。テレビ局関係者が続ける。
「現在のテレビは40、50代向けに制作されている番組が多い。しかし、彼らのツイッター利用率は低い。『ツイッターテレビ指標』が開始されると、現場はどちらを信じるべきか迷いが出るでしょうね。おそらく、視聴率を優先すると思いますが……。
それでもスタッフとしては、『視聴率は悪いけど、ツイッター指標はいい』という逃げ道として使えます。実際、視聴率という指標は今の時代に合っていない側面もありますから、『ツイッターテレビ指標』は1つの見方にはなると思います。
ただ、繰り返しになりますが、2つの指標が大きくかけ離れる番組はたくさん出てくると思います。現時点で、そういう番組は山のようにありますから」(同前)
この指標が取り入れられるからには、ツイッターのアクティブユーザー(実際に今でも使っているユーザーのこと)数の動向も重要になってくる。一時期と比べ、熱が冷め始めているともいわれるツイッター。今年6月の時点では、どうなっているのだろうか。
「その点も、注目されています。たとえば、以前はミクシィが国内最大手のSNSでしたが、いまやフェイスブックやツイッターに取って代わられている。同じことが今後ツイッターに起きても、不思議ではないですからね」(同前)