では、自動車ユーザーの燃費に対する購買意欲も薄らいでいくのだろうか。4WDの小型車に乗る30代の男性からはこんな声も聞かれた。
「東京から往復で600kmの長距離ドライブ、しかも起伏の激しい山道を通ってもリッター20kmは平気で走ります。例えば同じクラスのHVに乗り換えて25kmになったとしても、1か月に1000km乗ってガソリン代の差はせいぜい1500円。その程度ならば、少しくらい燃費が悪くても自分が乗っていて楽しいクルマを選びますね」
いまや、乗り方によってカタログ燃費と実燃費に大きな差が出てくるのはユーザー側も十分に認識しているはず。ならば、そろそろメーカー間の過度な燃費競争に踊らされない賢いクルマ選びをしたいところだ。