いずれにせよ、今回のエアバスとの解約交渉で損害賠償請求でも起こされたら、スカイマークは経営危機に瀕する恐れも出てくる。エアバスは“身売り要求”までしているとの報道も出ており、スカイマークはまさに崖っぷちに立たされた。
今後、スカイマークが単独で生き残る道はあるのか。
「もちろん国内外の航空会社と提携すれば資金面の心配はなくなりますが、他社の軍門に下ることも覚悟しなければなりません。
それよりもスカイマークに再浮上する道があるとすれば、中途半端にプレミアム戦略を図るのではなく、先鞭をつけて成功してきたLCCモデルに回帰すること。
約30機所有している小型機(737―800)を主軸に、不採算の成田路線を切り捨てて、儲かる羽田だけに特化して低価格で勝負するなど、不退転の決意で『選択と集中』を進めていく必要があると思います」(赤井氏)
大型旅客機による規模の追求、脱安値競争への方針転換がことごとく裏目に出ているスカイマーク。この“乱気流”を乗り越えられるか。