「ポンタ」VS「Tポイント」の勝負の行方はどうなるのか。経済誌『月刊BOSS』編集委員の河野圭祐氏がいう。
「公表されている会員数だけでみれば、すでにポンタは6328万人とTポイントの4993万人を上回っていて、リクルートポイント会員の1000万人強を足せば7500万人近くになります。
しかし、『WAON』(イオン系)や『nanaco』(セブン&アイ系)など電子マネーとの争いもますます熾烈になる中、加盟店のさらなる増加やポイント還元率のアップなど差別化を図らなければ会員数の伸びは期待できません。
そして、この10月からは楽天がサークルKサンクスやJ・フロントリテイリング(大丸・松坂屋)など11社と提携して共通ポイントの『Rポイント』を始めています。楽天スーパーポイントの会員数は9000万人を超えていて、電子マネーのEdyも相互利用できる。Tポイント、ポンタ両陣営にとって脅威となるのは間違いありません」
【Tポイント&ヤフー】、【ポンタ&リクルート】、【楽天】と三つ巴の熾烈な戦いとなった共通ポイント市場。いまや財布の中に複数枚のポイントカードを入れるのが当たり前の時代
だけに、必ずしも会員数の増加はポイントの利用率とは比例しない。
果たして、上場で資金調達力を高めたリクルートはどこまでポイントサービスの裾野を広げることができるのか。