春キャベツ、菜の花、せり、セロリ、たけのこ、新たまねぎ、アスパラガス。目にも鮮やかな、みずみずしい野菜が店先を飾る春。でも、暖かくなるにつれて野菜は切り口から傷みやすくなり、保存にも工夫が必要になってくる。
消費生活アドバイザーの丸山晴美さん(41才)は、祖母や母親から受け継いだ保存法を20年間実践し、毎日の家事でも新たな発見が多いと言う。
「もやしの成分はほぼ水分なので傷みやすいんです。そこで、ビニール袋の口を開け、乾燥している冷蔵室にそのまま入れておくといい。余分な水分が飛んで長持ちします」
また、ある農家の女性は、「干し野菜のように、保存方法によっては収穫したばかりのときより、野菜本来のうま味や栄養価が増すこともあります」と語る。
さらに、野菜博士こと、東京都中央卸売市場の青果卸、東京青果の加藤宏一さんは「同じ産地の野菜でも、3月と4月ではびっくりするほど味が違います」とも。正しく選び保存して、最後の最後まで春野菜を食べつくそう。
※女性セブン2015年4月16日号