「かち割り氷」の売り子さんは、「かち割り氷、いかがっすかー」と、威勢良く声を張り上げながらあげながらスタンドを歩いて行く。実はこの「売り言葉」も、梶本商店が指導している。
「アルバイトする人に、最初に『こいういう風に言うんやで』と言葉は教えます。それをどういうイントネーションで言うのかは、売る人の工夫ですわ。そのコツ持ってる人を確保するのは難しいと思いますよ」(梶本さん)
とはいえ、「オリンピックですから、世界中からお客さんいらっしゃるんでしょ? 夢がありますわ。チャンスがあったら売りたいですなあ」と梶本さんは笑う。
--とすると、「かち割り氷、いかがっすかー」も世界中の言葉に翻訳しないといけないですね。
「いや、そこは変えん(笑)あの言葉はあのままでいかんとあかん(笑)」
遠藤利明五輪担当大臣は9月2日に「冷却剤を配布」という中間報告をまとめたが、ここはぜひ、「かち割り氷」も配って欲しい。できれば粉末ジュースも一緒に配って、チューチューしてほしい。冷房の代わりにかち割り氷のアイデアを出したのは安倍首相だ。早急に売り子のトレーニングに政府を上げて取り組むべきではないだろうか。