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喪主の失敗談 葬儀社の言われるがままに支払い180万円

 家族が亡くなった時などに、喪主を経験することになるかもしれない。でも、一体どうすればいのだろうか、うまくできるのだろうか──そんな不安を抱いている人も多いはず。そこで、人々の喪主体験から学ぶべく、失敗談を集めるとともに、エンディングデザインコンサルタントの柴田典子さんからアドバイスをもらった。

●母の葬儀は、長女の私が喪主でした。初めてだったので、手続きなどに駆け回っていたため、喪服を準備したのが葬儀の直前でした。たんすから出してみると、折りしわだらけ。3人姉妹のうち、喪主の私だけが洋装という略礼装に。妹ふたりは美容院で着つけだけでなく、髪までセットしてもらっての参列でした。恥ずかしいやら、情けないやらでした。(58才・主婦)

「直前でも、1日前であれば葬儀社で貸衣装の手配ができます。着つけや髪のセットも、式場でできるところもあります」(柴田さん)

●事故で45才の息子が亡くなりました。息子は未婚で、夫も他界していたため、私が喪主に。こぢんまりやりたいと思いつつ、葬儀社に「一般的な感じで」とお願いしました。見積もりでは50万円弱の金額が書かれていました。ところが、後から「若いかたには生花の祭壇が人気です」「香典返しにはタオルが一般的です」など、次々とオプションを紹介されました。言われるままにしていたら、支払いは180万円、老後の蓄えの中から大きな出費になってしまいました。(75才・主婦)

「まず最初に予算を言って、それに合う内容を提案してもらうことが大切です。必要ないオプションははっきり断りましょう」(柴田さん)

●実母の葬儀の際に、親戚の1人が「お花を出したい」と連絡してきたので、「気を使わないでほしい」と遠慮しました。ところが、他の親戚は私に聞かずに葬儀社に直接連絡してお花を供えていたため、電話をくれた親戚は「私だけ花を出さないで恥ずかしい思いをした!」と憤慨していました。(51才・主婦)

「1人に遠慮した場合には、全員に同じようにしなければ、気まずい結果となります。また葬儀当日でも供花の手配はできます」(柴田さん)

※女性セブン2016年4月28日号

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