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命の危険を脅かす身近な咳の病気・結核 深刻化する恐れも

潜在性結核感染症の患者数は増加傾向

 命の危険を脅かす、いちばん身近な咳の病気が結核だ。結核というと昔の病気のような気がするが、厚生労働省の「平成26年結核登録者情報調査年報集計結果」によると、潜在性結核感染症の患者数は毎年7000人以上おり、増加傾向にある。

「結核菌は、唾や痰による飛沫感染ではなく、空気感染をします。家族に結核の排菌者がいると、ほぼ感染してしまいます。また空港や喫茶店、病院など多くの人が訪れる、密閉した空間で働いている人は注意して」(東京女子医科大大学呼吸器内科准教授の武山廉さん・以下「」内同)

 パート勤務などで、会社の定期的な健康診断がない人が、結核菌に罹患し、深刻化するケースも目立つようになっている。

「もう1つは肺がんです。かぜの咳の場合は痰がからむことが多いですが、結核も肺がんも、痰などがからまない乾いた咳が続くことが特徴です」

 これらの目安も咳が3~8週間以上続いているかどうかだ。

「診断が難しい病気でもあるので呼吸器内科などで適切な治療を受ければ、改善する病気なので、恐れないで、専門医を受診しましょう」

※女性セブン2016年11月3日号

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