ビジネス

家具販売もするサントリー ウイスキー樽を使い愛好家に人気

ブランド名は『樽ものがたり』

 有名企業の事業を見てみると、「本業」からは想像もつかないような意外な組み合わせの「副業」を手掛けているケースがある。家具販売に参入するサントリーもその1社だ。

 ウイスキーと家具──。サントリーは一見、関係性のなさそうなものを結びつけている。

「ウイスキーを貯蔵熟成する樽には、樹齢100年以上のホワイトオークなどを使っています。樽の寿命は数十年ですが、そのまま廃棄するのはもったいないと考え、古樽の木材を使った家具を販売するようになりました」(同社広報部)

 ブランド名は『樽ものがたり』。1998年に始まったプロジェクトは、ウイスキー愛好者を中心に好評だ。

 実は、オークの木で樽に使用される部分は、家具材料として最適かつ貴重な柾目(まさめ=木の中心を縦に切った時の木目)が多く詰まっているという。

 製造する家具メーカーの1つ、カリモク家具の常務取締役・神谷清氏はこう話す。

「柾目は、まぐろの刺身でいえば大トロ。これだけ最良な木材を大量に手に入れるのは至難の業です。温度や湿度によって反ったり曲がったりしにくい貴重な部分です」

 サントリーの熟成庫倉庫には、およそ100万樽が今も眠っているという。数十年にわたって熟成されたウイスキーの芳酵さやまろやかさを、『樽ものがたり』の椅子に座って、楽しむのもいいかもしれない。

撮影■佐藤敏和

※週刊ポスト2016年12月9日号

関連キーワード

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン