芸能

スタジオジブリ鈴木敏夫「宮崎駿引退後に探した自分のテーマ」

タイトルの題字は、鈴木さんの手書き

 プロデューサーとして『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』などの大ヒット作品を次々と生み出してきたスタジオジブリの鈴木敏夫さんの新連載が、3月2日発売の『女性セブン』ではじまった。タイトルは『南の国のカンヤダ』。毎週掲載予定で、鈴木さんが4年前に出会ったタイ人のシングルマザー・カンヤダを主人公にした物語。鈴木さんにとって、女性週刊誌初の連載となる。鈴木さんに執筆のきっかけや意気込みを語ってもらった。

 * * *
 ぼくは映画の仕事をずっとやってきました。30年以上、宮崎駿と走り続けてきた。その宮さんが2013年に引退しました。

 すると、宮さん引退後のジブリをどうしていくのかという問題の他に、自分自身も何かテーマを見つけて、それをやらなきゃいけないと思ったんです。

 そうした中で、『女性セブン』から連載を頼まれました。意表を突かれました。これまで、女性週刊誌からの仕事の依頼は、常にジブリの映画についてのことでした。ところが、連載をやってみないかでしょう。興味がわいたんですよね。

 そこで、ぼくが知り合った、タイ人の女性・カンヤダについて、この機会にまとめてみるのは面白いかなと思いました。カンヤダを見てると、懐かしいものを感じるんです。彼女は、昔の日本人そのものみたい。自分の中に一番もしかしたら興味のあるものを書けるのかもしれない。そう思って、連載をはじめました。

 * * *
「テーマはカンヤダだけど、ダラダラと話を前後左右に脱線させながら、やって行きます」と、鈴木さんは話す。その言葉通り、鈴木さん自身はもちろん、知人や友人も登場していく予定だ。

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