昨年月の電力自由化に引き続き、この4月からガスも自由化されるが、お得に使うために事業者やプランをどう選んだらいいのだろうか。ガス自由化をけん引する小売り事業者は“電力会社”だと、電力比較会社エネチェンジの木村愼作さんは言う。
ガス小売り事業者として今注目なのは、関西電力、九州電力、中部電力、ニチガス。電力会社なら、電力とのセット割ができるので、今後、魅力的なセットプランやサービスが期待できそうだ。ファイナンシャルプランナー・高山一恵さんも、こう語る。
「現時点ではまだ、新規参入業者が出そろっていませんが、電力の自由化の時と同様、携帯電話会社、鉄道会社、石油会社、商社、インターネット接続業者などの参入が想定できます。電気やネットなどのサービスとセットで申し込むことにより、より一層の割引が期待できます」(高山さん)
つまり、ガスの使い方だけでなく、ライフスタイル全体を見直すことで、家計全体を削減できる可能性があるのだ。ただし、焦りは禁物。
「現時点で、ガス小売り事業者に登録しているのは25社(※2017年3月3日時点)。これからまだ参入が増え、新たなプランが発表される予定なので、4月の時点で焦って決める必要はありません。まずは比較サイトなどで検討を」(木村さん)
4月までの加入で追加サービスつきプランもあるが、2年間契約の条件を破ると違約金を払わされる場合も。料金に加え、条件やサービス、将来性も見極める必要がある。
※女性セブン2017年3月30日・4月6日号