ビジネス

退屈なGWを「創造的休暇」に変えるヒント 偉人たちは逆境の時間をどう過ごしたか

自粛期間続くゴールデンウイークをどう過ごすか

自粛期間続くゴールデンウイークをどう過ごすか

 コロナによる度重なる緊急事態宣言の発令は、まるで終わりの見えないトンネルの中にいるようである。だが、偉人の生涯をみると、予期せぬ逆境が降りかかったときにこそ、創造的な思考を養っていた。近著に『偉人名言迷言事典』がある著述家の真山知幸氏が、このゴールデンウイークを「創造的休暇」として過ごすためのヒントを、偉人たちのエピソードから紹介する。

 * * *
 今回のコロナ禍で思わぬ脚光を浴びた偉人が、アイザック・ニュートンである。

 注目されたのは、ニュートンもまた私たちと同じく感染症の影響で生活が大きく変わったが、いわゆる自粛期間中に、とてつもない偉業を成し遂げたからだ。

ペスト禍で偉業を成し遂げたニュートン

 ニュートンの場合は、感染症ペストが猛威を振るい、通学していたケンブリッジ大学が休校。やむなく田舎に帰省したニュートンだったが、退屈でやることがない。ただ本を読み、静かに一人、思考を深めるしかなかった。ニュートンは自身の思考術について、こう語っている。

「集中し、ひたすら努力することだ。私は常に、頭にある問題を考え続けている。はじめはゆっくりと夜が明けるような具合に、答えが少しずつ見え始め、やがて明らかな光になるのだ」

 考え抜いた結果、ニュートンは、ペストでやむなく田舎に帰省していた時期に「万有引力の法則」「微積分法」「光学(色彩論)」という3つの大理論の基礎を築くことになる。期間にして、1665年から1666年にかけてのわずか1年半での出来事である。

 もし、ペストが流行していなければ、少なくとも、この短期間でこれだけの偉業を成し遂げることは難しかっただろう。感染症という逆境で生まれた時間を「創造的休暇」として生かしたニュートン。「奇跡の1年」といわれる価値ある時期を過ごすことができた。

関連記事

トピックス

二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
4月3日にデビュー40周年を迎えた荻野目洋子
【デビュー40周年】荻野目洋子 『ダンシング・ヒーロー』再ヒットのきっかけ“バブリーダンス”への感謝「幅広い世代の方と繋がることができた」
週刊ポスト
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
小野寺さんが1日目に行った施術は―
【スキンブースター】皮下に注射で製剤を注入する施術。顔全体と首に「ジュベルック」、ほうれい線に「リジュラン」、額・目尻・頰に「ボトックス」を注入。【高周波・レーザー治療】「レガートⅡ」「フラクショナルレーザー」というマシンによる治療でたるみやしわを改善
韓国2泊3日「プチ整形&エステ旅行」【完結編】 挑戦した54才女性は「少なくとも10才は若返ったと思います!」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン