そんなこむら返りに襲われてしまった際には、どうしたらいいのか。対処法や事後のケアなどを以下にまとめた。
【足がつったときの緊急対処法】
筋肉を「伸ばす」のでなく「縮める」のが大前提だ。
(1)あおむけの姿勢になり、ひざを立てる
つった筋肉をむやみに伸ばすと、筋繊維が切れてさらに痛みが持続することも。まずは縮める動作へ入ろう。
(2)足の裏に体重を乗せながらお尻を持ち上げる
足の指は、力を入れて床をつかむかたちに。痛みが収まったところで、徐々に筋肉を伸ばすアフターケアへ。両足の指先に力を入れると効果的。
【痛みが治まった後のケア】
筋肉を伸ばす動きは、痛みが治まってから。
・両足を伸ばして床に座り、足の指を手で持つ
つま先を顔のほうへ向けるようにしながら、気持ちいいと感じる程度までふくらはぎをゆっくり伸ばす。身体が硬い人や、つった直後で疲れきっている人は、タオルを使ってふくらはぎを伸ばすと体勢がラクに。
【こむら返りに効くツボ】
足のほか、足と経筋が通じる目の周りも指圧したい。
・金門、僕参、承筋の3つのツボを親指で10秒押す
金門(足の小指から並行に後ろへ進んだくぼみ)、僕参(外くるぶしの斜め下、アキレス腱の横のくぼみ)、承筋(ふくらはぎの筋肉の中央。 一番盛り上がっているところ)の3つのツボを気持ちいいと感じる程度の強さで5~6回指圧する。両足のツボをセットに毎日1回行なう。
・目頭の内側のくぼみを5~10秒押す
両手の人差し指か、片手の親指と人差し指で2か所のツボを同時に押す。ほどほどの強さで5回ほど繰り返す。
取材・文/山本真紀
※週刊ポスト2022年3月11日号