ダイナミックなフォームが印象的(時事通信フォト)

ダイナミックなフォームが印象的(時事通信フォト)

「気になるのはフォークの配球が多すぎること。4月10日のオリックス戦が36球(ストレート64球)、同17日の日本ハム戦が42球(ストレート57球)だったが、オレは決め球として1試合で12~13球しか投げなかった。やはりフォークは腕に負担がかかるから、できるだけ投げる数を少なくしていた。

 もちろん、今の佐々木は“コマーシャル”を打っている期間です。“追い込まれたらフォークが来て打てない”という意識を打者に植えつけるために多投も仕方がない面はある。ただ、この先は割合を減らしていくべきだと思うね。フォークに頼りすぎずカネさんのカーブのように縦に落ちる変化球を覚えれば腕やヒジへの負担も小さい。とにかく長く活躍を続けて、球界を代表するエースになってほしい」

【プロフィール】
村田兆治(むらた・ちょうじ)/1949年生まれ。1967年に東京オリオンズ入団。最多勝1回、最優秀防御率3回、最多奪三振4回を獲得している。通算215勝。

※週刊ポスト2022年5月6・13日号

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