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安倍晋三氏、未公開映像で語っていた「オバマ元大統領とクリント・イーストウッド」

親友の馬場氏との会話は“タメ口”で。素の笑顔が印象的だった

親友の馬場氏との会話は“タメ口”で。素の笑顔が印象的だった

 7月8日、突然の凶弾に倒れた安倍晋三・元首相(享年67)。その安倍氏の「知られざる素顔」を知ることができる貴重な資料映像が見つかった。今年6月に議員会館で収録されたもので、幼稚園時代から大学までの同級生であり「親友」のホイチョイ・プロダクションズ代表の馬場康夫氏との対談動画だ。馬場氏の書籍『この1本!~超人気映画シリーズ、ひとつだけ見るならコレ~』の発売を記念し、そのプロモーションの一環として馬場氏が映画好きの安倍氏に“映画対談”をオファーしていたのである。その動画は安倍氏の「映画愛」と馬場氏への「友情」があふれ出るものだった。【全3回の第2回。第1回から読む

 動画内で、特に安倍氏が好きな映画監督と語っていたのが、クリント・イーストウッドだ。『許されざる者』『ミリオン・ダラー・ベイビー』『運び屋』など、老いてなお傑作を連発する名監督は、彼にとって「一目会いたい存在」だったが、それが元で起こった意外なエピソードを披露した。

安倍氏「私、総理の時に、当時オバマ政権で、オバマ政権からステート・ビジット、いわゆる国賓待遇で招かれたんですよね。国賓そのものとは天皇陛下ではありませんから違うのですが。で、そうすると、ホワイトハウスで晩餐会があるんですよ。その時、キャサリン・ケネディ大使からね、『誰か好きな映画スターとか芸能人はいますか』と」

馬場氏「あら、クリント・イーストウッドって言ったの?」

安倍氏「で、そこで私はね、『クリント・イーストウッドの映画のファンなんだけど』って言ったんです」

馬場氏「え、本当は女優(の名前)も言ったんじゃないの(笑)?」

安倍氏「(笑)。いえ、私はクリント・イーストウッドって言ったんだけど、そしたら後でね、『申し訳ないけれど、クリント・イーストウッドは熱烈な共和党信者なんです。オバマ政権に批判的なんで、ちょっと』って言われて。そしたら結果としてね、『ジャージー・ボーイズ』(注・クリント・イーストウッドの監督作品)っていうものすごいいい映画があってね。あれ、すごくよかったでしょ? あの『ジャージー・ボーイズ』の4人を呼んでくれて。終わった後、4人がミニコンサートをやったの。で、オバマ大統領と2人で見たんだよね」

馬場氏「へえ~! 羨ましい。それ、元首相からしか聞けない話だ(笑)」

 この映像では、その他にも三谷幸喜作品や、ホイチョイ映画作品に登場する2人の同級生たちの話で盛り上がる。まるで安倍氏が“同窓会”に出席しているかのような素顔が見られる貴重な映像だった。

※動画の公開にあたっては、馬場氏から昭恵夫人に了解を得ています。

第3回に続く

事件1か月前に撮影されていた貴重映像はこちら

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