●その3「子ども一人の自分たち夫婦に、叔母が『一人っ子はかわいそうよ』と言ってきた」
親戚だけでなく親や祖父母も言いがち。これも適当に流すと、また何度も同じことを言われます。あくまで穏やかに「ウチの○○、そんなにかわいそうですか?」と真顔で尋ねれば、相手はうろたえつつ己の発言の軽率さに気付くでしょう。察しが悪そうなタイプなら「そうですねえ、根拠もなくかわいそう扱いする人がいなかったら、ぜんぜんかわいそうじゃないんですけどね」と返すのも一興です。
●その4「大学(院)生の娘に、祖父が『女が学問を身に付けてどうするんだ』と言っている」
娘本人が「そういうつまらないことを孫に言わない大人になるためかな」などと反撃したら、もう二度と言ってこなくなるでしょう。本人が反撃してもしなくても、横で苦笑いしている場合ではありません。「じいちゃんのころとは時代が違うんだよ。頭を切り替えて、がんばってる孫を応援してやってよ」と言って、きっちり暴言をたしなめつつ、間接的に娘にエールを送りましょう。
●その5「同年代の子どもがいる教育熱心な従妹が、子どもの成績でマウントを取ってきた」
「こんなにいい成績を取った」「こういう塾に通ってる」などと自慢してきたり、露骨に対抗意識を燃やしてきたり……。同じ土俵に乗って反撃する必要はありません。腹を立てるのではなく、適当に感心したり必死にマウントを取ろうとする姿を見たりしながら、心の中で「こうならないように気を付けなきゃな」と自分を戒めましょう。だいたい、親が自慢したがる子どもほど……いや、何でもありません。
いろんなことがありますが、ザラッとしたやりとりも親子関係や親戚付き合いの醍醐味……ぐらいに思っておきましょう。価値観の違う相手の言葉をまともに受け止める必要はありません。イライラを最小限に抑えつつ、せっかくの帰省を満喫なさってください。