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岸田首相の「宏池会びいき」が止まらない 重要任務を身内の不祥事議員に差し替え、自民党内で高まる不満

自民党内からも「総理の宏池会えこひいきも度が過ぎる」と不満の声も…(時事通信フォト)

自民党内からも「総理の宏池会えこひいきも度が過ぎる」と不満の声も…(時事通信フォト)

 5月19日開幕の広島サミットを前にすっかり外交づいている岸田文雄・首相。大型連休中にアフリカ諸国を歴訪したかと思うと、帰国するとその足で韓国を訪問、「新しい時代を切り開いていきたい」と強調した。

 国内では日本テレビのバラエティ番組『世界一受けたい授業』に講師役で出演し、広島サミットの特別授業を開講するなど宣伝にも余念がない。

 だが、そんな乗りに乗っている岸田首相のお膝元の自民党からは「総理の宏池会えこひいきも度が過ぎる」という不満の声が高まっている。

 きっかけは内戦が激化するスーダンからの邦人避難をめぐる外務副大臣の突然の“任務交代”だ。

 岸田首相はスーダンから避難する邦人を保護するため、周辺国のジブチに自衛隊輸送機を派遣。4月24日には岸田首相側近の武井俊輔・外務副大臣がジブチ入りし、自衛隊機でスーダンから国外退避してきた在留邦人とその家族45人と面会した。テレビのニュースでは「岸田首相 武井外務副大臣をジブチへ派遣」と速報された。

 実は、この任務は本来、武井氏の役割ではなかったというのだ。外務省関係者が証言する。

「外務省には2人の副大臣がいて、担当国が分かれている。アフリカ・中東などは麻生派の山田賢司・副大臣の担当で、トルコの大地震のお見舞いにも派遣された。

 一方の岸田派(宏池会)の武井副大臣は主にアジア・大洋州担当。スーダン内戦の邦人保護は、本来はアフリカ担当の山田副大臣の任務だったが、武井副大臣が岸田総理に『なんとしても自分に行かせてほしい』と直談判し、それが通ったと聞いている。省内では山田さんが行くものだと思われていたから、“なぜ武井さんがジブチに”と変な人選にざわめいていた」

 外務省に聞くと、「ご指摘のような事実はございません」(報道課)と回答した。

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