今回、小田原警察署に留置されている伊藤容疑者と面会をしたという知人から話を聞くことができた。5月15日、面会室に現れた伊藤容疑者はマスクを着用していたが、外見からは事件前と変わった様子は見られなかったという。面会室が音の反響しやすい作りだったこともあり、会話がなかなかスムーズにはいかなかったというが、事件についてはしっかりと話していた。
「伊藤容疑者はAさんに対して“刺したことは申し訳ないと思っている”と反省を口にしていましたが、同時にAさんについては“許せない強い思いがあった”とも口にしていました。事件から2週間が経ちますが、Aさんへの恨みは色褪せていない印象を受けました」(面会した知人)
伊藤容疑者とAさんはLINEなどをブロックしている状況で、直接連絡を取り合うことができない状態だったという。では、どうやって伊藤容疑者はAさんを呼び出したのか。
「伊藤容疑者は第3者の女性アカウントを作り、被害者と接触していました。DMでやりとりを繰り返し、“よかったら一度お会いしませんか”と切り出したと言っていました。Aさんも待ち合わせ場所についたら伊藤容疑者がいたんですから流石に驚いたでしょう。そして会うなり刺したと」(同前)
伊藤容疑者は取り調べに対して、「殺すつもりで2回ナイフで刺した」と供述し、強い殺意が窺える。知人も「なぜ話し合いで解決できなかったのか」と問いかけたが、伊藤容疑者は「恨んでいる」という趣旨のことを繰り返していたという。
現在、2人のトラブルについて捜査が進められている。