祖父の証言だけを鵜呑みにするわけにはいかないが、複数の関係者が、瑠奈容疑者と被害者男性の間のトラブルについて証言している。ある捜査関係者はこう指摘する。
「瑠奈容疑者は自らの性に関してはどう認識していいかわからない部分もあって悩んでいたようで、そうした関連のイベントに出入りしていた。そうしたなかで被害者に出会ったとみられています。
そして瑠奈容疑者は、被害者に何らかの動画を撮られていたようだ。動画はスマホで撮られ、それもあって瑠奈容疑者は被害者男性と複数回会っていた可能性がある。父親も動画については認識していたようで、犯行に協力した背景になったのかもしれません」
別の捜査関係者は、「事前にノコギリやスーツケースを買っていたことや父親の修容疑者が送迎しているとみられるようにその計画性などから、当初は遺体をすべてバラバラにして持ち帰り証拠を消そうとしていたのではないか。ただ、首を切断するだけで時間的・心理的・体力的な余裕がなくなり、頭部だけを持ち帰った可能性がある」とみる。
地元の北海道放送は、「逮捕された29歳の女と男性が、事件前にトラブルになっていたとみられる」と報じたが、それが瑠奈容疑者と一家にとっては残虐な犯行につながるほどのトラブルだったということだろうか。
一刻も早い動機の解明が待たれる。