安倍派・裏金疑惑の真相は?(左から松野博一・官房長官、西村康稔・経産大臣/時事通信フォト)

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 ちなみに「浮足立つ」の本来の意味は、部下の指摘のとおり。ただ、誤用が広まった結果、「俗に」と前置きを付けて「期待で浮かれた気持ちになり、そわそわする」という意味も載せている辞書もあります。「100%間違い」とは言い切れません。

 仮にそのことを知っていたとしても、穏やかに「一般的にはそうだね。まぎらわしい使い方した俺が悪かった」ぐらいのことを言って、器の大きさを見せつけましょう。「耳ざわり」も、本来は「耳障りがよくない言葉」など悪い意味で使われる言葉でしたが、「浮足立つ」と同様に誤用が広まった結果、「耳触りがいい言葉」などと漢字を変えれば、いい意味で使っても「100%間違い」とは言えなくなっています。

 そんな可能性にすがりたいのでしょうか。ネット上では、たとえば「出る杭は打たれる」を「出る釘は打たれる」と言うなど、押しも押されもせぬ間違いなのに、間違いだと指摘されるとムキになって、「言葉は時代とともに変化するんだ!」と言い張る人がちらほらいます。ものすごく残念な人に見えるので、くれぐれもやらないようにしましょう。

 こっちは正しく使っているのに、相手が思い込みで「間違いだ」と指摘してくることもあります。相手が上司や先輩だと、極めて面倒。「身を粉(こ)にして働きます」と言ったら「おいおい、それを言うなら『こなにして』だろ」と言われたり、「足をすくわれる」と言ったら「それを言うなら『足元をすくわれる』だろ」と言われたり……。いずれも、指摘している側が間違っています。

「いや、違いますよ」と正解を教えてあげるのは、あまりにも無謀。「あっ、そうでしたっけ? 調べておきます。ありがとうございます」と返しておきましょう。その手の指摘を得意気にしてくる人が、素直に間違いを認める可能性はほとんどありません。ムキになって反論してくるなど、「してはいけない反応」の実例を見ることはできそうですが。

 間違いを指摘されたときに、素直に認めるか往生際悪くあがくかによって、人としての基本的な部分が露呈すると言っても過言ではありません。あの孔子も「過ちを認めざる。これを過ちという」と言っていました。ん、ヘンですか? いいんです、言葉は時代とともに変化するんですから!

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