ガリガリ系アイスの代表格といえば赤城乳業のガリガリ君だが、実はガリガリ君を作っている工場は一般客でも見学ができるのだという。 アイスと工場をこよなく愛するライターのT村K氏が様々なトリビアとともにレポートする。
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8月の終わり埼玉県に住む知人に「近所にガリガリ君の工場があって見学ができるんだけど行く?」と誘われ、赤城乳業本庄千本さくら『5S』工場(以下「ガリガリ君工場」)で、その超ハイテクぶり、超エンタテイメントぶりを体験した。
ただし、工場の製造工程については写真撮影不可のため、ピカピカの配管がうねる工場内の風景やガリガリ君の原料が入った巨大なタンク、ソフトクリームアイスを作るために3次元制御で精密に動作する製造機器、製造ラインを流れていくガリガリ君といった、工場好きにはたまらない風景は、掲載できず…。
工場の内外はガリガリ君だらけである。工場外壁には巨大なガリガリ君が描かれており、入り口では等身大? ガリガリ君がお出迎え。工場見学時には、ガリガリ君の口の中に入っていくという凝りようだ。さらには、ガリガリ君の棒に願い事を書いてお願いをすることができる「ガリガリ君神社」まで存在する。ここではおみくじも引くことができ、ガリガリ君の棒に運勢が書かれているのである。
最後には、お楽しみの試食。記者は、今年の夏「幻の梨味」と言われた梨味を美味しくいただいた。お土産として、ガリガリ君クリアファイル、ガリガリ君消しゴム、ガリガリ君ポストカードをもらえる。また、工場でしか販売されていない各種ガリガリ君グッズも購入可能だ。
【数字で見るガリガリ君と工場】
0円:工場見学の費用。無料で楽しめて、最後にはガリガリ君も食べられます。
5S:整理・整頓・清掃・清潔・躾の5つを徹底することで、品質管理・衛生管理・環境対策を徹底しています。できて間もないということもありますが、工場内外はどこも本当に清潔で綺麗な空間です。
63円:ガリガリ君1本の値段。1981年の発売開始当時は50円。それ以来30年経って10円の値上げ。
65分:今回、ガリガリ君工場の見学を手配してくれた知人が予約を取るために電話をかけ続けた時間。知人曰く、夏休みは全然予約が取れなかったとのこと。毎月1日に翌々月の申し込みを、電話でのみ受付ている。平日のみ1日2回それぞれ20名までということで、予約を取るのは超困難。
1000本:ガリガリ君工場の周囲に植えられている桜の木の数。埼玉県本庄市の桜の名所でもある。
10万本:135kgの氷の塊から作ることのできるガリガリ君の本数。数字が大きすぎて想像が難し過ぎる。
50万4千本:1つの機械・製造ラインで、1日に製造することのできるガリガリ君の本数。ラインを2つにすることで1日100万本のガリガリ君をつくることが可能。
1千万本:ガリガリ君工場の冷凍倉庫に保管できるガリガリ君の本数。
70億円:ガリガリ君工場の総工費。業界最新鋭の衛生管理手法、製造機器を導入した超ハイテク工場。2007年のガリガリ君品薄を受けて新設され2010年より稼動。