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就活 「意識の高い学生w」はもはや大学では公害で人害と識者

 セルフブランディングに一生懸命な「意識の高い学生w」。就活のネタのために変わった体験をしようとしたり、TwitterやFacebookでカッコイイこと発言しまくる大学生のことだ。果たして「意識の高い学生w」は本当に優秀なのか? 作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が斬る。

*    *   *
 実に久々に「意識が高い学生w」ネタです。おさらいしておくと、「意識が高い学生w」とは、学生生活、特に就活に前のめりで取り組んでいるのですが、何かズレていて滑稽な学生のことを指します。学生団体の代表などに多いタイプですね。やたらと学生を集めてイベントを開く、暇なベンチャー企業の社長の講演会を企画する、就活のネタをつくるためにやたらと変わった体験をしようとする、TwitterやFacebookで意識の高い発言をしまくる、俗に言うセルフブランディングに力を入れまくる・・・。こんな人いません?

 くれぐれも言いますが、頑張っている人を批判するつもりはまったくありません。むしろ学生らしくていいと思います。でも、頑張る方向が間違っていたり、自分より頑張っていない人を見下したりするのはちょっと違うと思います。何より、就活につながることだけを頑張った人は、実は企業から最も必要とされない人なのです。

 最近、学生からよく質問されます。「意識の高い学生wが周りにいて焦るのですけど、どうすればいいですか?」とか、「意識の高い学生wって、ぶっちゃけ優秀なんですか?」という質問です。きましたねえ。中には、「周りに意識の高い学生wが多くて、圧倒されて焦ってしまう。でも、ああいう風にはなりたくない」という声も多数です。意識の高い学生wはいまや、大学にとって公害、いや人害とも言える状態です。

 意識の高い学生wを見ていて疑問に感じることがあります。実はこの人達は普通の学生と比べて、意識が低いんじゃないか、と。たくさんの学生団体幹部たち、意識の高い学生wたちと会ってきましたがけど、本当、しょうもない人もいっぱいですよ。

 だらしない格好でくる、待ち合わせに遅れる、事前に勉強してこない、セミナーの依頼を受けるが、内容が二転三転する、ギャラありだと聞いていた講演が突然ノーギャラになる、集客数が聞いている話と違う、当日の見送りがない、あとでお礼のメールの1つもないなんてザラです。

 あと、1対多のコミュニケーションは得意でも、個別に話すとまったくダメっていう人もよく見かけますね。頑張っているフリをして空回りしているだけなんです。

 これは意識の高い社会人wもまったく同じで、いくらビジネス書や日経ビジネスアソシエを読んで仕事術を学んでも、勉強会に出ても、普段の仕事ができないと痛いのは全く同じ構造です。

 気づけば、みんな意識不明の重体になっているわけですよ。

 というわけで、周りに意識の高い学生wや意識の高い社会人wがいても、圧倒されず、焦らず、面白がりましょう。まずは目の前のことを楽しくやりましょうよ。

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