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『電車男』の再来の声も 2ch発“風俗男”が書籍&映画化へ

 2011年10月、ネット掲示板「2ちゃんねる」に投稿連載され、大評判を呼んだネット小説がある。タイトルは『風俗行ったら人生変わったwww』。投稿後、すぐさま話題となり、一気に拡散、各まとめサイトなどに掲載されたものも含めて、累計アクセス数は2000万を超えたという。

 7月9日には小学館より同名タイトルで単行本として刊行され、すでに映画化も決定している(公開日未定)。かつて2ちゃんねる発の大ベストセラーといえば、同じく単行本化、映画化された『電車男』があるが、いまや「“風俗男”は『電車男』の再来か」との声もあがっている。

 内容は、29歳ブサメンで女性経験のない主人公「遼太郎」が、はじめての風俗でモデルの佐藤かよ似のデリヘル嬢「かよさん」に一目惚れしてしまうところから始まる。学生時代の元カレにだまされ、風俗嬢として働く「かよさん」を救うべく、ネット上で知り合ったデキる男「晋作」に相談し、問題を解決していく……というもの。

 タイトルこそ刺激的だが、「笑えて泣けて胸を打つ正真正銘の純愛ラブストーリー」(担当編集者)として、2ちゃんねる掲載時から、以下のような感動の書き込みが数多く見られていた。

「童貞がいま神話になる」
「遼太郎やべええ!!どきがむねむねするよおおお」
「ありがとう。ピュアな気持ちになれました」
「遼太郎乙!少年が男になっていく様を見れて楽しかった!」
「このスレに出会ったことが俺の童貞人生を変える気がする・・・」

 著者の@遼太郎氏は、自らの体験をもとに本作品を1週間で書き上げたという。同書のあとがきで、@遼太郎氏はこう綴っている。

〈2ちゃんねるに書き込み始めた当初、何人かに読んでもらって、まったりと進んでいけば良いと思っていたんだ。タイトルがタイトルでしょ? あんなにたくさんの人に読んでもらえるなんて思いもよらなかった。途中で止めてもいいくらいに思ってた〉

〈ところが、何故だか雪ダルマ式に読んでくれる人が増えていった。たくさんの人が続きを期待し始めた。見ているだけの人も含めると、何人くらいの人が見てるんだろう? 何百人? 何千人? 俺は心底、慌てたね。こうなってくると、何が怖いって、この人たちをがっかりさせることだった〉

〈2ちゃんねる特有の現象だと思うけどさ、書き込んでいるうちに、リアルタイムですごい反響が出始めるってのは。伝説のスレっていくつかあるんだけど、これは普通に書籍を出版している作家でも味わえないと思う。こういう経験をした人ってすごく少ないんだろうと思う〉

 単行本化、映画化により、まさにタイトル通り「人生変わったwww」わけだが、はたして“風俗男”は『電車男』に続く「2ちゃんねる発スター」になれるか?

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