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一億総テレビ離れの時代、「茶の間」に受けるタレントは

「ソーシャル時代」、「テレビ離れ」などといわれるが、芸能人が実際にふらりと地方を訪れ、その場での出会いを大切にしたテレビ番組は根強い人気がある。

例えば『田舎に泊まろう!』(テレビ東京系列)。2003年4月から2010年3月まで放送された旅バラエティ番組だ。毎回2名(2組)の芸能人がいろいろな町へ出かけ、地元の人々と触れ合いながら、その町の家で一泊する。放送は終了したものの、根強い視聴者を獲得していたことから、現在は単発特番で放送されている。

現在でも人気のある『ぶらり途中下車の旅』(テレビ東京系列)では、週替わりで毎回芸能人が旅人となり、公共交通機関を利用して気ままな旅をする。同番組の旅人として一番に思い浮かぶは阿藤快で、最多出場回数を誇る。阿藤の真っ直ぐな人柄と言動が人気を呼んだ結果だ。

そして、“地域の人々とのふれあい”といえば、ヨネスケだ。2011年に終了した『突撃!隣の晩ごはん』。1985年にワイドショー番組『ルックルックこんにちは』内のコーナーとして始まり、ヨネスケが全国各地の一般家庭を夕食の時間帯に突然訪れ、おかずを食べていく様子が人気を博した。同コーナーは『ルックルックこんにちは』終了後も、その人気から、別番組で放送が続いた長寿企画である。

そんな『突撃!隣の晩ごはん』がサントリーの『伊右衛門』とコラボレーションし、『突撃!隣の急須隊』として帰ってきている。以前は数々のお宅にお邪魔し晩御飯に箸をつけてきたヨネスケだが、今度は“抹茶でお茶はおいしくなる”ことを伝えに、さまざまなお宅を訪問。今回もヤラセなしの真剣勝負で、門前で断られることがあってもめげずに突撃を繰り返す。もちろん、トレードマークの“巨大しゃもじ”も健在だ。

3日から公開されている特設サイトではその動画を見ることができ、「ホントにうるさいのね~!」「私、あなたのこと知らないヨ」など、それぞれのお宅でイジられながらも、「まあまあ飲んでみてよ!」と急須に抹茶を入れたものをすすめるヨネスケ。「あ、ほんとだ」とほっこりした笑顔になる家族に、ヨネスケも「でしょう~!?」と満足げ。一瞬にしてその場の人たちの心をつかみ、輪に溶け込む術はさすがで、ヨネスケほどお茶の間に馴染むタレントもいないのではないだろうか。

それにしても、“皆がお茶を飲んで集う”「お茶の間」とは、よく言ったもの。そして、そんな場で愛されるタレントこそが長く人々の心を掴み、今回のような復活劇を生むのだろう。

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