ビジネス

今秋新規上場予定のLINEやリクルート株で儲けるための戦略は

 今年10月にはリクルートホールディングス、11月にはLINEの新規上場が予定されており、注目度の高まるIPO(新規上場)市場。それら注目の大型案件をどう攻略すべきか、投資情報サイト「東京IPO」編集長の西堀敬氏が解説する。

 * * *
 今年のIPO件数は70件程度が予想され、今後も大型案件が続出すると思われる。その中でも注目は、LINE、リクルートホールディングス、すかいらーく、エリーパワーという4つの案件だ。

 特に市場関係者が熱い視線を向けるのが、10月にも上場予定のリクルートホールディングスだ。時価総額が2兆円規模の上場となりそうな上に、展開するビジネスは比較できる同業他社がないといういわば「初物」となるので、市場の注目度は特段高まっている。

 では、これら注目4銘柄に対して、どのような投資戦略を取るべきだろうか。大型案件ですそ野が広くいきわたりそうなので、いずれも公募価格で手に入る可能性も十分あるだろうが、はたして公募価格で買って初値で売る戦略で勝てるだろうか。セカンダリー(上場後の株価上昇を狙う)でのパフォーマンス予想も含めて、銘柄ごとに分析してみよう。

 まず、リクルートホールディングスはファンドや外国人および日本の投資家を問わず、買い意欲が非常に旺盛だと思われるので、公募価格に対して初値が高くなる可能性は高いだろう。たとえ、IPO時期に地合いが悪くても初値は崩れにくいと予想されるので、できれば公募価格で取得することが望ましいだろう。

 前述した理由から、この銘柄に関しては公募価格で取得できなくても諦めなくていい。上場後にセカンダリー狙いで買っても、株価は1年でプラス5割ぐらいの上昇が見込めるのではないだろうか。

 同じく市場の注目度が高いLINEも、「公募価格買いの初値売り」戦略が通用するだろう。ただ、市場全体の売買代金が膨らんでいるような地合いのよい状況であれば、上場後の株価上昇も期待できるので、セカンダリー狙いで勝負するのもいいだろう。

 蓄電池が主力のエリーパワーについても地合い次第といえそうだが、大和ハウスが筆頭株主となっているほか、得意先の大企業連合軍が株主に名を連ねているので、上場しても大きく売り込まれる懸念は少なそうだ。下値の堅い展開が予想され、セカンダリー狙いでも安心感があるだろう。

 ファミレス国内最大手で、9月末に再上場する見通しのすかいらーくは、株主優待と配当が復活すれば、それを目当てに個人投資家の買いが予想される。だが、その一方で、再上場で利益を狙う米投資会社の傘下にあることから、同投資会社の思惑次第で、セカンダリーの上値が抑えられる可能性があるので注意が必要だろう。

※マネーポスト2014年夏号

トピックス

店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト