ライフ

進化するいちご狩り バリアフリーにアミューズメント化も

いちご狩りもバリアフリー化

 ゴールデンウィークには遊園地や動物園などのレジャー施設に多くの人が訪れる。近年、そういった施設のひとつに「いちご狩り」が加わっている。屈んだ苦しい座ったまま、味も飽きるという古い記憶で「いちご狩り」を敬遠してきた人に朗報だ。いまのいちご狩りは、らくちん、多種類、アミューズメント施設化しているからだ。

「地面に近いところから採らないとならない場合、車いすやベビーカーだといちご狩りをあきらめていた方もいらしたと思います。いまは高設栽培をする農園さんが増えてきましたので、屈みづらい方でも楽しめます。HP内のアクセスランキングも、ここのところずっと『いちご狩り』のページが1位です。千葉市は都心からのアクセスがよいので、情報を探される方が多いようです。農園は午前中いっぱいで受付が終わってしまうことが多いので、事前に予約や確認されることをおすすめします」(千葉市観光協会担当者)

 高設栽培とは、文字通り高い位置に栽培する方式のこと。いちご農家の高齢化による負担増と廃業を防ぐ目的もあって開発された技術だが、いちご狩り客にとっても朗報となった。段差などをなくしバリアフリー化されたハウスに入ると、1メートルほどの高さにいちごが実っている。車いすに座ったままでも手が届き、立ったりしゃがんだりが苦しい人にとっても、小さな子どもでも無理なくいちごを摘める。

 同じいちごをずっと食べ続けると飽きるのではと心配するかもしれないが、複数の品種を栽培し、食べ比べできるいちご農園も多い。また、練乳やチョコレートなどいちごに加える甘味を複数用意しおかわり自由な施設も。また、アミューズメント施設のようにいちご狩り以外の娯楽を用意しているところも多く、「エーアト・ベーレ」(千葉市緑区)では遊具が設置され、横田ファーム(千葉市緑区)ではいちごの創作料理が味わえる。

 いちごの生産量、生産額、作付面積すべてが全国1位の栃木県の影に隠れて目立たないが、同じ関東のなかで栃木の次にいちごの生産が盛んな茨城県でも、同様にいちご狩りを受け入れる農園が多様化している。生産がさかんなだけあって、いちごの美味しさをより多く引き出してほしいという熱意も高い。

「いちご狩り営業をしている農家さんのハウスも、最近はバリアフリーのところが増えてきました。新しい品種も増えています。それから、食べているうちに酸っぱくならない、美味しいいちごの見つけ方と食べ方があります。最近はテレビ番組などでも紹介されるようになりましたが、まだ知らない人が多いようです。HPに載せているので、知ってもらえるとうれしいです」(茨城県観光協会担当者)

 関東近郊の場合、遅いところでは5月いっぱいまで楽しめる「いちご狩り」。都市部近郊にいちご農園が増えてきたこともあり、誰でも楽しめるような工夫がすすんでいるいま、新レジャーとして目が離せない。

関連記事

トピックス

【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
各局が奪い合う演技派女優筆頭の松本まりか
『ミス・ターゲット』で地上波初主演の松本まりか メイクやスタイリングに一切の妥協なし、髪が燃えても台詞を続けるプロ根性
週刊ポスト
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン