特撮ヒーローに夢中になるのは子供たちだけではない。大人になっても特撮にハマり続けるマには少なくない。特撮ヒーローのグッズを収集しているというのは、リフォーム会社の代表取締役タツヤンさん(40才)。大人を魅了し続ける特撮ヒーローの魅力と所有するお宝の一部について、タツヤンさんに話を聞いた。
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子供の頃に放送されていた『科学戦隊ダイナマン』(1983~1984年、テレビ朝日系)を見て以来、特撮ものが大好きです。
昔はただ、ヒーローが悪をやっつけるという勧善懲悪スタイルに惹きつけられていましたが、大人になって見てみると、悪役にもいろいろな事情があったり、善と悪ですべてを片づけることができなかったりするんですよね。
40才になったいまも、特撮もの・ヒーローものを見直してみると、また違った発見がある。子供向けではありながら、実は大人が見ても、充分楽しめるんです。
ウルトラセブンの改造フィギュア
よく言われていますが、『ウルトラセブン』(1967~1968年・TBS系)は「大人向け」な作品です。
自分たちを守るためという名目で超兵器を開発し続けるのはどうなのか、といったテーマを扱ったり、ウルトラ警備隊の隊員であるモロボシ・ダン(森次晃嗣・77才)と友里アンヌ(ひし美ゆり子・73才)との恋愛模様があったりして、大人のドラマとしても充分な鑑賞に堪えうる作りになっています。だからセブンは大好きだし、関連グッズも数多く持っています。
体長40cmのこのフィギュアは、5年前にインターネットオークションで、2万円ほどで落札しました。
出品者が改造していて、戦った傷痕を表現するよう、わざと汚したようなペインティングをしていたり、セブンをジオラマに立たせていたりと、かなり劇中に寄せているんです。
それが特撮マニアにとって「たまらない」となるのです。