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2021.01.12 07:00 週刊ポスト
江戸東京博物館【1】壇蜜、江戸時代の寿司を見て「わっ、大きい」

山下裕二氏と壇蜜が東京都江戸東京博物館を巡る
美術史家で明治学院大学教授の山下裕二氏と、タレントの壇蜜──日本美術応援団の2人が、日本の美術館や博物館の常設展を巡るこのシリーズ。今回は東京・墨田区の東京都江戸東京博物館の第1回。2人が江戸っ子の日常を垣間見る。
壇蜜:エイッ!(纏を高く振り上げてまもなく)重くて、もうだめ~。15キロもある纏を振って火事の現場で働いていたなんて、江戸の町火消の皆さんはなんて力持ちだったんでしょう。
山下:26キロの肥桶も重さを体験できますよ。昔の人はこんなに重いものを日常で担いでいたんですねぇ。
壇蜜:わっ、江戸の寿司屋台だ。握り寿司もまた1貫の大きいこと。まるでおにぎりみたい。漬けマグロにアナゴ、コハダとおなじみの江戸前のネタですね。
山下:白魚のかんぴょう巻きもあって、当時の食文化がわかりますね。東京都江戸東京博物館では町人の長屋や祭の山車、屋台といった江戸時代の庶民の暮らしが模型などで様々に再現され、実物の大きさや重さまでリアルに感じられます。
壇蜜:棟割長屋のごみ溜めや雪隠も見られて、なんて細部まで展示されているのだろうと驚きました。こちらは歌舞伎の舞台。『助六』といえば、江戸歌舞伎の十八番のひとつですね。そうそう、売れっ子太夫の揚巻と色男の助六の物語。あらすじの解説もあって、庶民はこうした娯楽に興じていたのだと江戸っ子の日常をより深く実感できます。
【プロフィール】
山下裕二(やました・ゆうじ)/1958年生まれ。明治学院大学教授。美術史家。『日本美術全集』(全20巻、小学館刊)監修を務める、日本美術応援団団長。
壇蜜(だん・みつ)/1980年生まれ。タレント。執筆、芝居、バラエティほか幅広く活躍。近著に『三十路女は分が悪い』(中央公論新社刊)。
●東京都江戸東京博物館
【開館時間】9時30分~17時30分(土曜は19時30分まで/最終入館は閉館30分前まで)※当面の間、土曜も17時30分閉館
【休館日】月曜(祝日または振替休日の場合は翌日)、年末年始 ※1月12日は臨時休館
【入館料】一般600円
【住所】東京都墨田区横網1-4-1
撮影/太田真三 取材・文/渡部美也
※週刊ポスト2021年1月15・22日号
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