不倫報道で競技活動を停止していた東京五輪・競泳唯一の代表内定選手、瀬戸大也(26)が帰ってくる。騒動以降、瀬戸は所属先でメインスポンサーだったANAを契約解除、年間数千万~1億円ともいわれる収入を失った。
約5か月ぶりの復帰戦となるジャパンオープン(2月4日~)だが、成績だけではなく、瀬戸が被るスイムキャップにも視線が注がれる。
ゴール時などに目立つ選手のキャップには、萩野公介ならブリヂストンやナイキ、池江璃花子ならルネサンスやミズノと、スポーツメーカーのブランドやスポンサー企業のロゴが入るのが通例。瀬戸のキャップにはこれまでANAやarena(デサントが展開する水泳ブランド)のロゴがあった。
ジャパンオープンではANAのロゴはもちろん外れるが、暫定的な所属先「TeamDaiya」の文字が入るのか、製品ブランドロゴまで消えて無地となるのか。
スイムウェアなどを提供してきたデサントに問い合わせたところ、「(瀬戸との)契約内容に関してはお答えできませんが、製品の供給は続けています。スポンサーロゴについてはお答えできません」(広報担当)と回答があった。
今後、どうロゴマークが入るかが、世間が瀬戸の復帰を許容したかのバロメーターになりそうだ。日本水連関係者はいう。
「ジャパンオープンで勝って実力を見せればスポンサーも戻ってくると瀬戸は思っているようだが、そううまくいくかどうか。復帰にあたっての所属先探しも難航した末に、自らの名前をつけたチームを設立したようです」
瀬戸は荒波を泳ぎ出す。
※週刊ポスト2021年1月29日号