スポーツ

ラグビー日本代表不動の司令塔・田村優が語る2023年W杯への思い

司令塔・田村優は2023年W杯をどう見据えているか(写真=森田直樹/AFLO SPORT)

司令塔・田村優は2023年W杯をどう見据えているか(写真=森田直樹/AFLO SPORT)

 ラグビー日本代表の“不動の司令塔”田村優(32・キヤノンイーグルスSO/CTB)は、所属チームでは主将も務める。コロナ禍で開幕戦の延期が決まった今季トップリーグと、2023年W杯への田村の思いを、『国境を越えたスクラム』(中央公論新社刊)の著者・山川徹氏が聞いた。

 * * *
 日本代表が目標にしていたベスト8進出を達成できれば、ラグビーを初めて見る人にも魅力を知ってもらえるはず。ぼくはそう思ってました。だから、W杯の熱狂にも驚きはなかったですね。あれくらい盛り上がるとは思っていたんで。

 もちろん大歓声に力をもらいましたし、ラグビー人気に貢献できたのも本当にうれしい。ですが、W杯後もぼく自身はなにも変わってません。1人のラグビー選手としてやるべきことをやっただけですから。

 準々決勝で対戦した南アフリカは、決勝トーナメントに照準を合わせて準備してきていました。一方、ぼくらは予選プールから全試合、全力で戦ってきた影響で疲労が残っていた。その差が勝敗につながったのかな、と思いますね。

 ぼくらは最後の最後まで持てる力のすべてを出し尽くした。その結果なので、仕方がない……そう思えるだけラグビー中心の生活を送ってきたんです。

 日本代表には、様々な文化や言語を持つ選手がいた。確かに、当初はコミュニケーションの面で難しい部分もあった。でも、言葉を交わさなくても意思疎通ができるくらい長い時間を一緒に過ごし、練習してきた。だからこそ、試合中、どんな局面でもみんなが同じ方向を向けたのだと思います。

 昨年のトップリーグもたくさんのファンの方々に応援してもらいましたが、残念ながらコロナの影響で休止になってしまった。ただ、ぼくらがコントロールできる問題ではありませんよね。ぼく個人としては、精神的にも肉体的にも、リフレッシュしたかったので、自粛期間中はラグビーを忘れてゆっくり過ごしました。そして、トップリーグ開幕が近づき、またラグビーがやりたくなってきました。やっぱりラグビーは、楽しんでやらないと。

関連記事

トピックス

大谷の母・加代子さん(左)と妻・真美子さん(右)
《真美子さんの“スマホ機種”に注目》大谷翔平が信頼する新妻の「母・加代子さんと同じ金銭感覚」
NEWSポストセブン
トルコ国籍で日本で育ったクルド人、ハスギュル・アッバス被告(SNSより)
【女子中学生と12歳少女に性的暴行】「俺の女もヤられた。あいつだけは許さない…」 執行猶予判決後に再び少女への性犯罪で逮捕・公判中のクルド人・ハスギュル・アッバス被告(21)の蛮行の数々
NEWSポストセブン
二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(時事通信フォト)
【スクープ】二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏が年下30代女性と不倫旅行 直撃に「お付き合いさせていただいている」と認める
NEWSポストセブン
雅子さまにとっての新たな1年が始まった(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
《雅子さま、誕生日文書の遅延が常態化》“丁寧すぎる”姿勢が裏目に 混乱を放置している周囲の責任も
女性セブン
M-1王者であり、今春に2度目の上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ・笑い飯(撮影/山口京和)
【「笑い飯」インタビュー】2度目の上方漫才大賞は「一応、ねらってはいた」 西田幸治は50歳になり「歯が3本なくなりました」
NEWSポストセブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン