ライフ

“オトナの関係”を伴うパパ活は法に触れないのか? 法律家の見解

パパ活での“オトナの関係”は法的に大丈夫?(写真はイメージ)

パパ活での“オトナの関係”は法的に大丈夫?(写真はイメージ)

 2015年前後に誕生したといわれる「パパ活」という言葉。もともとは、お茶や食事をするだけで金銭をくれる男性(パパ)を探すという意味だったが、いまではそこから“一歩踏み込んだ関係”を持つ場合も含まれるようになった。

 大人の関係を伴うパパ活が一般化する一方で、リスクや法的な問題点が必ずしも周知されているとは言い難い。その問題点について、ナイトビジネス業界の法務に精通し、その健全化に助力しているグラディアトル法律事務所代表弁護士の若林翔氏が指摘する。

「お金などの対償(対価)を受けたり、受ける約束で、不特定の相手方と性交することは、売春防止法が定める売春行為に当たります。しかし、同法では“売る女性”にも“買う男性”にも処罰規定はなく、罪の意識がないまま売春行為を続けている現状があります。

 処罰の対象となる可能性があるのは、パパ活を斡旋している業者や個人ですが、実際に取り締まられるケースは少ないのが現状です。そうした結果、性的被害や相手からの恐喝、報酬をめぐるお金のトラブルや詐欺被害など、男女問わず危険に巻き込まれることもあるので、問題点は多いと考えます」

 法の網の目をくぐり抜け、今日もどこかでパパ活は行なわれている。

取材・文/河合桃子 モデル/辻さくら 撮影/井上たろう

※週刊ポスト2021年4月30日号

パパ活斡旋LINEはどう行われる?(写真はイメージ)

パパ活斡旋LINEはどう行われる?(写真はイメージ)

関連記事

トピックス

大谷翔平(時事通信フォト)と妻の田中真美子さん(レッドウェーブ公式サイトより)
大谷翔平の結婚相手・田中真美子さん、抜群の好感度でメディア出演待望論 モデル、キャスター、インフルエンサーなど幅広い分野での存在感に注目
NEWSポストセブン
ドジャースの公式Xより
ドジャース山本由伸が韓国遠征で「ジャージー×400万円バーキン」ファッション、なぜ野球選手は“ブランド好き”? かつては「ヴィトン×金ネックレス」が定番
NEWSポストセブン
板東英二のオフィシャルWEBサイトより
《吉田羊が連呼!》板東英二の“ふてほど”出演はあるか? “消息不明”の近況は…仕事オファーも断っている状況、“野球界のレジェンド扱い”も固辞か
NEWSポストセブン
活動は今年10月で一区切り“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)
《右耳聴覚も失っていた》“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)が語った「活動は今年10月で一区切り」と「叶えたい夢」
NEWSポストセブン
3月5日に「ガスト」店内と思われる場所で撮影された”調味料一気飲み”の動画が拡散された
《ガストで調味料一気飲み》迷惑動画を撮影・SNS拡散の3人がついに全員謝罪も運営会社は「厳正な対処」を継続方針
NEWSポストセブン
大谷翔平(Getty Images)と妻の田中真美子さん(レッドウェーブ公式サイトより)
【彼女はめっちゃ甘え上手】大谷翔平の結婚相手・田中真美子さん、大学同窓生が明かす素顔「チャラ男は好きじゃない」
NEWSポストセブン
元横綱・白鵬の周りでは様々なトラブルが…
元白鵬・宮城野親方に関する「暴行告発状」“白鵬米”販売会で写真撮影をめぐるトラブル「取り巻きが市議にヘッドロック」証言
週刊ポスト
miwaと萩野公介(時事通信フォト)
【おしどり夫婦に何が】金メダリスト萩野公介がmiwaと電撃離婚「夫が家を出た」夫婦で大学院進学もすれ違いの日々か miwaがファンクライブサイトで発表
NEWSポストセブン
羽生と並んで写真に収まる末延さん(写真はSNSより)
【全文公開】羽生結弦のアイスショーとバイオリニスト元妻のディナーショー、公演日程が丸かぶり 「なぜ同じ日に?」と関係者困惑
女性セブン
話題になっているジャッキー・チェンの近影(微博より)
《ジャッキー・チェンの現在》今年70歳になる大スターの近影に中華圏で驚きの声あがる「ちょっと急に老けすぎでは」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)と妻の田中真美子さん(レッドウェーブ公式サイトより)
《お披露目》大谷翔平の結婚相手・田中真美子さんの好きなタイプは「ゴリマッチョ」敬愛する兄は巨漢ラガーマンの高身長ファミリー
NEWSポストセブン
希望する“再就職”でも苦労しているという白鵬(時事通信フォト)
【白鵬を待ち受けていた“厳しい仕打ち”】「相撲界から押し出せ」の大号令、希望する“再就職先”にことごとくノー
女性セブン