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ペットの出血、アナフィラキシーショック、熱中症…もしもの時に飼い主がすべきこと

(写真/GettyImages)

大切なペットのトラブル時の対処法を紹介(写真/GettyImages)

 大切な家族であるペット。その命を守るのも、飼い主の重要な役割だ。もしも愛するペットがけがを負ったり、体調が急変したりしたら、症状が悪化しないよう速やかな処置が求められる。日常生活で起こりうるペットのトラブルの対処法を紹介する。

出血/ガーゼや包帯で患部を軽く圧迫

出血

出血/ガーゼや包帯で患部を軽く圧迫

 体内の血液の20%が失われると出血性ショック状態になり、30%を失うと生命に危険が及ぶ。日本国際動物救命救急協会代表理事のサニーカミヤさんはこう話す。

「まずは雑菌による炎症を防ぐため、傷口を水で洗い流します。水がない場合は、お茶でも可。軽く水を拭き取ったら、血が毛やガーゼにこびりつかないようワセリンを塗り、ガーゼや布で押さえ、伸縮包帯などで固定します」

熱中症/真夏だけでなく湿度が高い時期も要注意

熱中症

熱中症/真夏だけでなく湿度が高い時期も要注意

 体が熱く息が荒い、筋肉の震えがみられ、意識が混濁しているなどの場合、熱中症が疑われる。シリウス犬猫病院・院長の石村拓也さんが、説明する。

「すぐに動物病院に連絡し、一刻も早く連れていきましょう。移動中、水が飲める状態であれば、少量の水をゆっくり飲ませてあげましょう。さらに保冷剤などを脇の下、首、肩回りに当てて体温を下げる処置を施してください」

アナフィラキシーショック/ワクチン接種後は安静に過ごす

アナフィラキシーショック/ワクチン接種後は安静に過ごす

アナフィラキシーショック/ワクチン接種後は安静に過ごす

主な要因は、昆虫や爬虫類の毒、ワクチンなど。稀に牛肉などのアレルゲンを摂取したことで発症することも。

「症状は嘔吐、下痢、呼吸困難、痙攣などで、ショック状態が続くと最悪、死に至ります。特にワクチン接種後の副反応は30分以内に出ることがほとんど。接種後はしばらく病院に待機し、当日は安静に過ごしましょう」(石村さん)

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