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「町長からわいせつ」訴えた元草津町議が「虚偽告訴罪」で起訴 町長が激白「朝10時に性交渉できる場所ではない」

草津が揺れている

草津が揺れている

 日本有数の温泉地として知られる群馬県吾妻郡草津町。水際対策の緩和や旅行割の実施に伴い、中心地の湯畑は国内外からの旅行者で賑わっている。その草津町では2019年11月、新井祥子元町議(53。当時は町議)が「町長室で町長から性被害を受けた」と告発したことが話題になった。双方の主張は平行線を辿り、住民投票で新井町議へのリコールが成立。さらに互いが告訴しあう泥仕合の様相を呈していた。

 この騒動が新たな展開を迎えている。10月31日、検察は元町議を虚偽告訴罪などで在宅起訴したのだ。これを受け、渦中の人物である黒岩信忠町長(75)が取材に応じた。新井元町議の在宅起訴を聞いたときについて、こう語る。

「本音としては、ほっとしています。検察が虚偽告訴罪で起訴したということはそれだけ重いことです。新井はもう逃れることはできないと思います。それ以上は公判維持のために(検察が入手したとされる決定的な証拠などについては)話さないように言われているので詳しくは話せませんが」

 騒動のきっかけになった新井元町議の性被害については「事実無根」とし、こう憤る。

「新井が主張している性被害ですが、町長室はいつでもドアが開いていますし、副町長室や総務課もすぐそばにあります。職員みんながいる朝の10時に、性交渉できるような場所じゃありません。それを分かっていて、無理やり性交渉があったと言うんです。でっちあげですよ」

 発端は、2019年11月に刊行された電子書籍『草津温泉漆黒の闇』(著者は飯塚玲児氏=同様に名誉毀損罪で在宅起訴)だった。そのなかで新井町議は2015年1月8日午前10時ごろ、黒岩町長と町長室で2人きりで面会した際に、スカートをまくり上げられ、胸を触られたなど性的な行為をされたと実名で告発。その後、町議会は「議会の品位を傷つけた」として新井町議を除名処分にするものの、群馬県が違法として処分を取り消す。それでも騒動は収まらず、2020年12月に新井町議の解職を求める住民投票が行なわれ、リコールが成立。新井町議は失職した。

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