国内

「政治家のサイトとは思えない脆弱性」家系図批判の岸信千世氏HPは“父親のお下がり”

岸信千世氏の公式サイト

メンテナンスに入る前の岸信千世氏の公式サイト

 健康悪化を理由に衆院議員を辞職した岸信夫・前防衛相の長男で、衆院山口2区の補欠選挙への立候補を表明した岸信千世氏(31)。安倍晋三元首相の甥にあたる信千世氏が、立ち上げた公式サイトに「家計図」を掲載したことが物議を醸している。プロフィール欄には、慶大卒業、フジテレビ勤務などの自身の経歴ともに家系図を掲載。そこには、父・信夫氏、伯父・晋三氏のほか祖父の安倍晋太郎氏や曾祖父の岸信介氏ら6名の名前が記されていた。露骨な「世襲アピール」とも取れるほか、男性しか掲載していない点も含めてSNSは大炎上。213日夕方から同サイトは、「ただいまメンテナンス中です」と表示されるようになり、家系図の削除は確認されたものの、現在(1318時時点)までサイトが閲覧できなくなっている。 

 時代錯誤な家系図の削除の他にも、このHPにはそもそも大きな疑問点がある。実はこの信千世氏のサイトは父・岸信夫氏のサイトをそのまま引き継いだ形になっているのだ。検索した結果では「岸信夫公式サイト」と表示されているにもかかわらず、開くと信千世氏のサイトになるのだ。 

 こちらも先のメンテナンスの際に修正され、「岸信千世公式サイト」と改められたが、ITジャーナリストの新田ヒカル氏は「政治家のサイトとは思えない脆弱性だ」と指摘する。 

 「本来、今回のように『現状のウェブサイト』を違う内容に変更する場合は、本サイトとは別にインターネット上に表示されない未公開の“コピーサイト”を作り、そのコピーサイト上で修正や変更を加えて、正常な動作をするかどうか確認した上で書き換える手順を踏みます。しかし、今回の信千世さんのページは恐らく書き換える際にコピーサイトを作らずにお父さんのHPをそのまま書き換えたと思われます。 

 正直、ウェブ制作において素人の印象を受けますね。せっかく出馬表明をしてこれからというタイミングで、出だしがこれでは本当にやる気があるのか、本腰入れているのか、と疑われても仕方がない気もします」 

 さらに新田氏はこの情報社会において仮にも政治家を志す人物が、「インターネットの拡散力をまるでわかっておらず、心配だ」と語る。 

関連記事

トピックス

嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
SNSで「卒業」と離婚報告した、「第13回ベストマザー賞2021」政治部門を受賞した国際政治学者の三浦瑠麗さん(時事通信フォト)
三浦瑠麗氏、離婚発表なのに「卒業」「友人に」を強調し「三浦姓」を選択したとわざわざ知らせた狙い
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン