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「ポンプで陰圧をかけて血流を促す」「低出力の衝撃波を照射して血管の再生を促す」EDの新治療法

近年はED治療にも新たな方法が(イメージ)

近年はED治療にも新たな方法が(イメージ)

 ED(勃起不全)の治療は、バイアグラなどの薬によるものだけではない。近年は新たな治療法が登場している。ヴェアリークリニック院長の井上裕章医師が自らのクリニックで提供するのは、陰圧式勃起補助具のビガー2020だ。

「装置に男性器を挿入し、ポンプで陰圧をかけて海綿体内の血流を促し、強制的に勃起した状態を作ります。その状態を10分間維持することで血流を改善してEDを治療します。医療機器として認可済みで、安全性が担保された治療法です」

 ビガー2020は長期的に利用して勃起力を回復することを目指す。井上医師の臨床経験では、3か月ほどの利用でEDが改善した患者が多いという。

「歳を取ると薬で勃起しても硬さが足りないとの声が多いが、ビガー2020を使った多くの患者は『硬い勃起が戻った』と喜びます。朝目覚めると久々に朝勃ちしていて感動したとの声も多い」

 自宅などで自分で扱える器具で、井上医師のクリニックは1台11万円で販売する。低出力の衝撃波を陰茎に照射して血管の再生を促す「衝撃波治療」も期待されている。東京予防医療クリニック総院長の森吉臣医師が語る。

「衝撃波により陰茎内で血管を作る細胞増殖因子が放出され、新しい血管が生まれます。同時に古い血管の内皮細胞が再生し老化した血管が活性化します。なかでもイスラエル製の最新機器RENOVAは陰茎の4か所に計5000発の衝撃波を当て、陰茎海綿体の広い範囲で血管を再生修復してEDを治療します」

 RENOVAは保険適用のない自由診療で、東京予防医療クリニックでは4回の施術で31万9000円になっている。

「ほかにも超音波で陰茎の血管を再生する超音波ケアや陰茎に血管拡張薬を注射する陰茎海綿体注射、男性ホルモンを補充するテストステロン補充療法などED治療は様々な選択肢が出てきています。医師と相談して自分に適した方法を見つけてほしい」(井上医師)

 性を愉しむには女性と深く通じ合わねばならない。まずは様々な健康面の安心を手に入れて、女性と向き合いたい。

※週刊ポスト2023年7月21・28日号

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