芸能

14才アイドル 誕生プレゼントにガイガーカウンターおねだり

”マイガイガーカウンター”を持つ藤波心

 自身のブログで、放射能への恐怖、報道や政府の姿勢への疑問など、独自の“脱原発論”を綴った現役中学生アイドル・藤波心(14)。批判の声を覚悟で綴ったブログは “炎上”するも、ソフトバンク社長の孫正義氏が「官房長官や東大での御用学者なんかより、適確な意見をのべている」とツイッターでコメントするなど、多くの著名人が賛同。一部では、“脱原発のジャンヌ・ダルク”と呼ぶ声も上がっている彼女に、原発や放射能の問題とどう向き合っているのかを聞いた。

――ガイガーカウンターを持っているそうですね
藤波:4月にたまたまインターネットで見つけたんです。中国製で5万円くらいの安物ですが、私に5万円は大金なので、お母さんにお願いして買ってもらいました。「ちゃんと自分の目で真実を知りたいの」といって説得しました。11月の誕生日のプレゼントの前倒しという条件だったんですが(笑い)。

――どういうときに使っているの?
藤波:兵庫県に住んでいるので、仕事で東京へ車で行くときは、高速道路のサービスエリアごとに草の生えているあたりを計測しています。その結果、東京より関西のほうが数値が高いときもありましたし、場所によっては、新聞や雑誌などで出ている数値よりも2倍近く高いところもあったんです。ただし、「安物のガイガーカウンターで計測」と付け足さないといけないですが(笑い)。

――もっと高性能のガイガーカウンターもありますよね?
藤波:はい。いま狙っているのは、ロシア製のガイガーカウンターです。10万円くらいなのでちょっと高いんですよね。またお母さんにお願いしないといけないのですが。ロシア製だと、取り寄せだったりするみたいで大変らしいんですけど(笑い)。

――家族と原発問題について話し合ったりは?
藤波:みんなで夕食を食べながらすることが多いですね。最近は、牛肉の“産地偽装”問題も出てきて、食べ物の放射能汚染が心配です。国がもっとちゃんと調査すべきだと思いますが、放射能の量を計測して食べられるかどうか判断するということじゃなくて、ちょっとでも汚染の危険性があるものは流通させないことのほうが大事ではないでしょうか。それで、疑いのあるものは、政府が買い取って生産者を補償してあげるのがいちばんいい方法だと思います。

――菅首相を批判する声が多いですが、それについてはどう思う?
藤波:矛盾して聞こえるかもしれませんが、そういう声に対して、「ちょっと待って」といいたい。ダメなところもあると思いますが、全力で菅首相を否定している人はもっと冷静になって菅首相を見てもいいと思うんです。浜岡原発をとめたことは評価すべきだし、電力の自由化や自然エネルギーへ移行しようという姿勢も、私はすごくいいと思うんです。

――ソフトバンクの孫正義さんも自然エネルギーへの取り組みを始めているが?
藤波:孫正義さんは、私がいまいちばん会ってみたい方です。ツイッター上でのやり取りだけなので、もし会える機会があったら、直接、自然エネルギーや太陽光発電についていろいろお話を聞きたいです。それか、そういう話し合いの場に参加せていただいて、どんなふうに話し合われているのか見てみたいですね。

【藤波心(ふじなみ・こころ)】
1996年11月22日、兵庫県生まれ。特技は歌うこと、ダンス、ポージング。ファッションショーのモデルをきっかけに、現在の事務所に所属。グラビアや映画などで活躍。今年5月、『間違ってますか? 私だけですか? 14才のココロ』(徳間書店)を出版。

撮影■田中麻以

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