夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(51歳)が広告代理店勤務の奥様(46歳)。OLの一人娘がいます。
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隣はリタイアした80代のおじいちゃんとおばあちゃん。娘が小さかった頃は、私たち夫婦が外出する時、預かって面倒をみてくれていました。
ただ、娘が年頃になると「お婿さんを世話したい」とお見合い写真を持ってくるようになり、「今回こそ、色よい返事をもらいたい!」と、我が家に座りこむことも。何でも、これまで9組の仲人をしているらしく、「ぜひ、区切りのいい10組の仲人、月下氷人になりたい」とのこと。でも、持ってくる相手の男性の条件がいささか疑問なんです。
「私の田舎の親類なんだが、実直な男なんですよ」って、娘より26歳年上の50歳で、主人とたった1歳違いなんて……。でも、これまでお世話になっているので邪険にはできないし、ほとほと困っていたら、その50歳の男性に地元でお見合いの話が来たというんです。
「田舎に行ってまとめてきますよ。まとまるまで私たちは帰らんつもりです」って、おじいちゃん、おばあちゃん、まとまっても、そのまま田舎にいてね!
※週刊ポスト2012年11月30日号