だが金教授はあくまで、外国人学校に就学支援金が支払われているのは、朝鮮学校の働きかけが大きかった。それなのに生半可な知識で朝鮮学校を誹謗するのはどうかと思ったことを説明するうえで、外国人学校の一覧をあげたに過ぎない。
フィフィさんはなぜこのタイミングで過去のツイートを切り取り、「信じられない」と言ったのか。そして金教授が子供のことで脅しているかのようなツイートをしたのか。
「推測でしかないが、彼女は多数派にすり寄ろうとしてネット右翼の主張に感化されていったのではないか。ネット右翼が在日コリアンを攻撃対象にしているのは周知の事実で、そのための戦略として過去のツイートを切り取り、自身の発言の材料に使っているのではないか」と、金教授は語る。
一連のツイートが掲載された4月22日以降、金教授のもとには「ただで済むと思うな」などと書かれたメールや電話が、多数届いているという。
【「なりすまし」された男性が登場】
この数日前にも、フィフィさんはツイッターでブロックしていた在日コリアン男性から、ツイッター上で脅迫を受けたとしている。しかしそれは悪意の他人がなりすました、偽アカウント(なりすまし)によるもの。だが「なりすましです。スパム報告お願いします」と訴える彼や第三者に対し、「とぼけてますか?(中略)以前私に誹謗中傷してたじゃないですか?」と、取り合うどころか全く聞き入れない姿勢を見せた。
4月19日、フィフィさんのツイッターアカウントに対し、実在の在日コリアン男性の名をかたったアカウントから突然、
「アナタね、差別はいい加減にしなさいよ?いい加減差別をやめないと、総連の方に「それなりの対応」をもとめちゃうけど、いいかね?」というツイートが送られた。これに対しフィフィさんは、「この人は一日に何個も専用アカウントを作っては、執拗に誹謗中傷や脅しを繰り返しています」と返している。
この男性も以前、朝鮮学校無償化を巡ってフィフィさんとツイッターでやりとりしたことがあり、そのやりとりを「誹謗中傷」と受け止めたフィフィさんは、彼をブロックしていた。しかし今回のなりすましアカウントは他人が悪意を持って作成したもので、男性はそもそも無関係。
だがフィフィさんは「外国人が外国人を他人の国で脅す不思議…」などと全く聞き入れず、それでも彼や第三者が「なりすましによる書き込み」だと説明したことに対し、「頼むから私が嫌いならもう絡むな。私は関わりたか無いんだよ。日本で日本人に不快な扱いされるならまだしも、日本に居てなぜ君らに執拗に絡まれなきゃなんない?しかも何かあれば日本人のせいにして(以下略)」
「(前略)私は親日だから、君たちとは関わりたくないのw (中略)誹謗中傷するほど私が嫌で必死に足引っ張りたいのは分かるが、もう絡むなよ」
と、あたかも無理やり彼がフィフィさんに絡み、誹謗中傷しているかのようにとれる返信をしている。
実はこの5日ほど前から、彼の名を騙るなりすましアカウントが、在日コリアンをたびたび侮蔑する発言を繰り返してきたユーザーへ「あなた最低だね。殺すよ」「謝らないなら殺すよ」などとメンションをふった。その果てにフィフィさんをターゲットにしたと言える。