フィフィ一覧

【フィフィ】に関するニュースを集めたページです。

視聴率3冠王を狙う日本テレビの苦悩とは(写真:時事通信フォト)
フィフィ、テレビ各局で進む「AD」呼称廃止に「形だけのコンプラだよね」
 AD(アシスタントディレクター)は、テレビ業界において、リサーチやロケハン、収録の準備・片付けなど、番組制作で発生する広範な作業をこなす。しかし、制作に欠かせない存在である彼らのことを“雑用”や“下っ端”と見下すテレビマンもゼロではない。「おい、AD!」と顎で使うような番組プロデューサーやディレクターが存在するのも事実だ。 そんな現状を変えるべく、テレビ各局は「AD」というポジション廃止に動いている。日本テレビは2021年末、局として「AD」という呼び方をなくし、「YD(ヤングディレクター)」と呼ぶことになったという。業務内容はほとんど同じでも、「アシスタント」という言葉につきまとう従来のイメージを払拭することを狙っている。 しかし、歯に衣着せぬトークで人気を集めるタレントのフィフィ(45)は、この施策に首をひねる。「最初この話を聞いたとき、バカバカしすぎてギャグだと思っちゃった。これじゃ結局、『おい、AD!』が『おい、YD!』になるだけじゃないの? あと『ヤング』っていうのもね……。AD業務を担当するのは、若者に限りません。YD呼びは、『あの年齢なのに“ヤング”ディレクターなの?』という新たな物笑いの種にされるだけな気がするけど。 一部の業界人はADを下っ端のように扱い、なんなら、そういう“イジリ”を面白がってきました。変えるべきは、ADという呼び方ではなく、彼らの意識でしょ! なんか全然本質的じゃないよね」 テレビ業界の内側にいる人間として、フィフィは、こういった“表面的な対応”が業界の凋落に繋がっていると喝破する。「メディアの現場は、厳しい職人の世界。師匠と弟子のような関係性の中で、後進が育っていきます。もちろん『愛ゆえの厳しさだから全部OK』というわけではなくて、さすがに時代にそぐわないところは考え直さないといけない。でも、職人の世界に雑にコンプラを持ち込んだところで、ただ上が萎縮して指導がしにくくなるだけでしょ? 時には命の危険につながるような現場だってあるのに、そんなことでいいの? もっと真剣にモノ作りに向き合っている現場だったら、意識改革を図るにしても、『ちゃんと先輩後輩の信頼関係を構築できているか?』のような本質的な議論が行われるはずだと思います。表面だけコンプラをなぞった風にして、『はい。対応しました』なんて意味がない。だからテレビがつまらなくなるんだよ!」 呼称を変えたところで、その呼称を使う人間側の意識が変わらないと意味がない。YDと異なる呼び名がまた生まれるだけの結果になったりして……。
2022.01.14 17:55
NEWSポストセブン
カザフスタンで宇宙旅行に出かける前澤氏
フィフィ、前澤氏の宇宙旅行は“金持ちの道楽”発言に「見方が浅いよね」
 ZOZO創業者である実業家の前澤友作氏(46)が12月8日、ついに宇宙へと旅立った。ISS(国際宇宙ステーション)に滞在するのは日本の民間人では初めてで、「着いたよ、宇宙だよ、着いちゃったよ。本当にあったよ宇宙が、ステーションがあったよ」と中継で喜びを伝えた。 しかし、この“偉業”を冷ややかに捉える見方もある。12月9日に放送された『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、コメンテーターの玉川徹氏(58)は「自分が興味ないってこともあって申し訳ないんだけど、金持ちの道楽見せられてもなって感じですけどね。正直言うと」と率直に感想を述べた。 また、「スポーツ報知」は、日本人初の宇宙飛行士であるジャーナリストの秋山豊寛氏(79)にコメントを取っている。秋山氏は「格差社会の象徴ですね」「『宇宙観光ができるのは金持ちの証明』で終わっては、寂しいものになってしまう」とチクリと刺しつつ、「地球に帰還した後に、今回の経験を何かに生かしてほしい」と帰還後の前澤氏の活動に期待を寄せた。 前澤氏の宇宙旅行は、単なる「金持ちの道楽」に過ぎないのか。それとも自己満足を超えて、何か異議のあることなのか。著名人も交えて議論が白熱し、「金持ちの道楽」がTwitterでトレンド入りするほどの盛り上がりを見せた。 歯に衣着せぬトークで人気を集めるタレントのフィフィ(45)は、宇宙へ出発する前澤氏の映像に素直に心を動かされたという。「これまで前澤さんにシンパシーを感じたことはなかったけど、あの笑顔には感動したね。大金を払えばできる宇宙旅行だとしても、命がけであることに変わりはないでしょ? 前澤さんは子どもの頃から宇宙旅行を夢見て、それを叶えた。満面の笑みに『ここで死んでも本望』という強い覚悟を感じたよ」(フィフィ、以下同) 前澤氏といえば、SNSを通して現金を配る「お金配り」企画が有名だ。前澤氏は「富の再分配」だと説明しているが、フィフィは「人助けだとしても幼稚すぎるやり方ではないか?」と疑問を感じていたという。しかし、そのモヤモヤは、今回の宇宙旅行ときれいに繋がった。「私は成功した経営者の方をたくさん見てきたから、『成功している』というだけで感動はしない。ただ前澤さんっていうのは、童心の人なんだとは前々から思っていた。子どもの純粋無垢な心を持ったまま、あれだけ大きな夢を叶える。これは一番羨ましい生き方だよ!」 そのうえでフィフィは、「今回の話の本質は、『宇宙に行く/行かない』じゃない」と指摘する。「批判している人たちは、『金持ちが宇宙に行った』っていう表面的なところに執着している。そこじゃないんだよね。本当に大事なのは、『前澤さんは子どもの頃の夢を叶えた。純粋無垢に頑張れば、大きな夢でも叶う』ってこと。宇宙に行く行かないの話で批判するのは見方が浅い。とにかく不満があるなら、NASAに『宇宙に行って意味があるんですか?』と問い合わせてみればいい。 前澤さんは、宇宙から戻ってきた後も何も伝えなくていいです。そもそも彼は政治家でも何でもないし、『世の中を良くしてほしい』なんて使命を勝手に背負わせるべき存在ではない。でも彼が自己満足で宇宙に行ったことが、結果的に人々を感動させている。それで十分じゃない?」 前澤氏をただの派手好きな金持ちと捉えるか、「子どもの頃の夢を叶えた人間」と捉えるか。その点で、宇宙旅行への見方は変わりそうだ。
2021.12.10 11:00
NEWSポストセブン
胸元があいたドレス姿の深田と杉本会長
深田恭子の婚前契約に賛否 タレント生命を守るために必要か
 交際中の不動産会社・シーラホールディングス会長の杉本宏之氏(42才)と「婚前契約」を結んだと報じられた女優の深田恭子(37才)。契約書は弁護士を介して作成し、立会人が見守る中、捺印したという。 結婚生活に関する様々な取り決めごとするために、結婚前に締結する「婚前契約」。プレナップとも呼ばれ、離婚となったときの財産分与に関する取り決めをするほか、“浮気をしない”、“暴力を振るわない”、“ギャンブルはしない”、などといった生活習慣におけるルールを決め、破った時のペナルティーが設定されることも多い。芸能界では、アンミカやフィフィなども交わしているという。 今回の深田のニュースについて、ネット上では、〈離婚した時の事を考えてだと思うけど、信頼してこれから結婚する人がする事ではないと思う〉〈こういう契約は必要かと思うが、逆に別れるほうへ気持ちが向いていってしまう気がする〉〈別れることを想定するのってやだな。そこまでしてまで、結婚したくないな〉 と、まるで離婚を前提とした契約のようであるとの声も多い。しかし一方では、〈別れたくても別れられない人達多いと思います。別れたいと思ったらすぐ離婚できる契約があることで結婚に踏み切れるんだと思いますお互いに〉〈双方ともお金持ちなんでしょうけど。破局時の話を前もってしていて 交際するのってさすが!老後の生活設計がちゃんとできていらっしゃる〉 など、婚前契約について前向きに捉える意見もあった。 芸能人などが婚前契約をすることについては、かなり大きなメリットがあるという。「タレントさんは財産も多く、離婚の際には往々して財産分与で揉めやすい。本人たちだけの問題ではなく、親族や事務所関係者などを巻き込むことも珍しくなく、離婚成立までに時間がかかってしまいがちです。さらにタレントさんの場合は、離婚騒動が長引くとスキャンダラスなイメージがつき、仕事が激減してしまう可能性もある。そういった不本意な展開を招いて、タレント生命を終わらせないためにも、婚前契約を結んでおいて、もしもの時に大揉めしないようにしておくことは重要だと思います」(芸能ジャーナリスト・以下同) しかし、婚前契約が原因で離婚成立まで時間がかかってしまったケースもある。「渡辺謙さんと南果歩さんの離婚がなかなか成立しなかったのは、婚前契約の内容が原因だと報じられたことがありました。離婚の原因は渡辺さんの不倫ですが、婚前契約の中には渡辺さん側に不都合があって離婚した場合、財産の多くを南さんに譲るという内容があったといわれています。この点において、両者の間で何らかの交渉があり、その結果離婚までに時間がかかってしまったという可能性は高いでしょう」 婚前契約に従えば、スムースに離婚できそうなものだが、現実はそうではないのだろうか。「渡辺さんと南さんの婚前契約の具体的な内容はわからないので、ひとまずおいておくとして、一般的には“離婚しない前提”で無茶な内容の契約を結んでしまい、それが原因で揉めることも多いようですね。 結婚をするときのカップルはラブラブなので、“絶対に浮気なんかするわけがない”という気持ちで婚前契約を結んでしまうことがあるというんです。それこそ“浮気をしたら1億円の慰謝料を払う”といったような、非現実的な内容にしてしまう。でも、いざ実際に浮気をしてしまった場合に、“1億円なんて払えない”なんていうことになって、揉めるというわけです。 そういう意味でも、離婚することを前提にして現実的な婚前契約を結ぶことは、とても重要だと思います。深田さんの場合はまだ子供もいませんが、仮に今後2人の間に子供ができるのであれば、なおのことでしょう。深田さんの婚前契約の内容が現実的なものなのか、そうではないのかは気になるところですが…」 そもそも結婚する気がないのなら婚前契約も結ばないはず。いずれにしろ、深田の結婚は秒読みといったところか。
2019.11.12 16:00
NEWSポストセブン
10月5日には東京都議会で人権尊重条例案が採決された(時事通信フォト)
在日、黒人、ムスリム…世界の差別問題に共通する「根っこ」
 日本でヘイトスピーチの主な標的となっているのは、在日コリアンや韓国の人たちだろう。そうした差別はなぜなくならないのか。同様の差別は日本だけの問題ではなく、アメリカやヨーロッパなど、今も世界じゅうで根強く残っている。その背景に何があるのか。『言ってはいけない』(新潮新書)、『朝日ぎらい』(朝日新書)などの著書がある作家・橘玲氏と、『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)などの著書があるネットニュース編集者の中川淳一郎氏が語り合った。(短期集中連載・第7回)中川:在日コリアンや韓国の人たちを対象にヘイトスピーチを繰り返す人たちがいます。最近は以前ほど目立っていませんが、根強く続いているのが現状です。かつては「朝鮮人をガス室に送れ!」や「鶴橋大虐殺を実行します!」など過激な主張もありました。基本的には韓国がいかにひどい国かといったことをアピールするのですが、彼らが拠り所にするのが「テキサス親父」と呼ばれるアメリカ人男性やスペイン人のデモ参加者など、日本を褒め称え、韓国を批判する海外、特に欧米から来た“味方”の人々です。「日本人以外も我々の思想に共感しているし、韓国を批判しているんだぞ!」とばかりに、自分たちの意見が正しいということの証明に使おうとしています。エジプト出身のタレント、フィフィなんかも親日的な発言をするため、“味方認定”していますが、欧米系の人がより重宝されているような感覚があります。橘:それは明治維新以来の欧米=白人コンプレックスそのものですよね。その象徴が、日本在住の白人が書いた嫌韓本がベストセラーになったことでしょう。内容的にはこれまで言われ尽くされた話ですが、日本人はもちろん、インド人や黒人が書いたってあんなに売れるわけはない。日本では「保守」や「右派」を自認する人ほど、自分の正しさを白人に認めてもらいたいという皮肉な逆説があります。 戦後の日本人のアイデンティティは、アジアにおいて自分たちだけが経済大国だというプライドだったのですが、1990年代以降それが崩壊してきた。中国が世界の最貧国だった頃は、「日本の援助でもう少し幸せになれるようにしてあげましょう」と右も左も言っていたのに、経済規模であっという間に抜かれ「自分たちこそ経済大国」と中国が言い始めると許せなくなるんですね。 韓国に関しても同じで、私が大学生だった頃は「韓国に旅行してきた」なんてぜったいに言えませんでした。それは韓国が貧しくて、日本人の男が妓生(キーセン)を買うために行くところだったからです。中川:1991年、エイズ予防団体のポスターがありましたよね。目をパスポートで隠す背広姿の男性がいて、「いってらっしゃい エイズに気をつけて」というのが。つまり、海外で買春をする場合は性病に気をつけようと。あの時代ですか?橘:それよりは少し前ですね。『深夜特急』で沢木耕太郎さんがバックパッカー旅行を香港から始めたのは、韓国からスタートできなかったからではないでしょうか。それは時代背景としてすごくよく分かる。隣国なんだから韓国から旅を始めたっていいわけですが、あの当時、自分探しの旅で韓国には行けなかったんです。 そんなステレオタイプを変えたのが、関川夏央さんが1984年に書いた『ソウルの練習問題』で、「韓国だって普通に旅できるんだよ」というのがものすごい衝撃だった。いまでは信じられないでしょうが、あれではじめて「韓国に行ってもいいんだ」と思いました。 その韓国も驚異的な経済成長を達成して、いまでは1人当たりGDPで日本に並ぼうとしています。嫌韓・反中の背景にあるのは、「日本はアジアで唯一の先進国」というプライドをずたずたにされたことでしょう。慰安婦や徴用工など歴史問題の影響はもちろん大きいのですが、2000年代初頭の『冬のソナタ』などの韓流ブームで、日本の女の子が韓国の男性に夢中になったことへの嫉妬心もありそうです。でもそれを認めるのは悔しいから、いろんな理屈をつけて韓国叩きをやっているのではないでしょうか。中川:以前、私が書いた原稿で、海外では日本人はもはや上客とみなされておらず、中国人と韓国人の方が客引きから声をかけられている、という一言を入れたら、ネットで猛烈に叩かれたんですよ。やっぱり変なコンプレックスがあるんですよね。橘:白人に対するコンプレックスと、アジア人に対する優越感というのが日本人のアイデンティティの核なんでしょう。これがネトウヨというか、嫌韓反中ブームの本質かなと思います。◆排除する人を見つけないとアイデンティティが成立しない中川:ただそう考えると、同じアジアでも何でUAE(アラブ首長国連邦)とかに対するコンプレックスが無いんですかね。だってドバイとか経済発展もすごいわけですよ。それでも、中国と韓国にばかり意識が向いている。やっぱり見た目が似ているというところも、ムカつくポイントなのでしょうか。橘:似ているから許せないんじゃないですか。中国人に対する違和感って、見た目はほとんど同じなのに、考え方が違ったり、予想外のことを言ったりやったりするというところにあるのでは。インドやUAEの人に対しては、外見から宗教まで違うので、「日本人とは違うんだからしょうがないよね」となる。中国人だと見た目で日本人と区別がつかないから、「なんで日本人と同じにできないんだ」となるのかなと思います。中川:リベラルの側は、日本は人種差別王国だって言うんですよ。ただ、ヘイトスピーチをする人たちの発言を見ていると、特に韓国人と在日コリアンへの差別っていうことに拘泥している気がする。じゃあ「スリランカ人とか、インド人に対する差別がどこまであるか?」って考えてみたんですね。私は毎週日曜日の夕方に散歩をしているんです。代々木公園を歩くのですが、先日もスリランカフェスティバルというのをやっていましたが、みんな楽しそうにしているんです。こうしたフェスとは関係ありませんが、スリランカ人のカレー屋店長が「お客さんが来ないです」って、ツイッターで嘆いたら、皆が行ってあげ、店長が感謝する、みたいないい話になる。ただ、韓国人の店主がそんなことをやったら、ネトウヨが叩くと思うんですよ。「こいつの店は潰れないのに、『潰れる潰れる詐欺』をしてオレ達を騙しやがって」となるでしょう。橘:人種差別問題というのは、ヨーロッパの反ユダヤ主義を別にすれば、白人と黒人の歴史問題のことで、黒人を奴隷としてアフリカから新大陸に「強制連行」したことが発端です。これが近代の最大の汚点で、コロンブスがアメリカ大陸を「発見」したのは1492年ですから、白人は黒人差別を500年もやっている。それに対して日本人が朝鮮半島を植民地にしていたのは35年間ですから、そもそも問題の根深さがぜんぜんちがう。慰安婦や徴用工を国際問題にできるのは、それが対処可能だからだと私は思っています。奴隷制で同じことを言いはじめたら、収拾のつかない事態になりますから。 アメリカ社会の「人種問題」は黒人差別のことで、イスラームへの差別ってあんまりないんです。よく言われるのは、ドイツでトルコ系が白人の警官から職質されると、たとえドイツ国籍を持っていても「トルコ人」と扱われるのに、アメリカだと国籍があるかどうかにかかわらず「アメリカ人」と扱われることです。私もアメリカでスピード違反で切符を切られたことがありますが、警官がアジア系アメリカ人だと思って話しかけてくるので、自分が日本人の旅行者だとわざわざ説明しなくてはなりませんでした。だからヨーロッパのムスリムは、みんな「アメリカの方が差別がなくていい」と言いますよね。 それに対してアメリカの黒人が書いたものを読むと、「ヨーロッパに行くとホッとする」というのがよく出てきます。たとえばアメリカの黒人が軍隊に入ってヨーロッパに駐留すると、ものすごい解放感を感じる。ヨーロッパにも黒人に対する差別はあるでしょうが、アメリカにいるときのように、「お前は黒人だ」と常に言われているような抑圧感がないそうです。そう考えると、差別の根底にあるのは、国民・市民をどのように規定するのかということなのかなと思います。「アメリカは白人の国」というアイデンティティを持っているなら、アメリカ国民とは「黒人ではない者」ということになる。ヨーロッパだと「キリスト教対イスラーム」というステレオタイプが強いので、“偏狭なムスリム”を排除することで自由で民主的な「市民社会」がつくられる。アイデンティティに関係ないから、アメリカはムスリムに寛容で、ヨーロッパは黒人に寛容なんでしょう。これを日本社会に当てはめると、日本人のアイデンティティを守ろうとすると、どうしても「日本人ではない者」が必要になる。それが「在日」で、だからスリランカ人はどうでもいいんでしょう。 いちばんの問題は、脆弱なアイデンティティしか持たないひとが、排除する相手を見つけようとすることです。このひとたちは善悪二元論の世界しか理解できないので、「俺たち」ではない者=敵を認定しないと自分が何者なのかわからない。アメリカでトランプ大統領が誕生したのは、白人が少数派になりつつあることで「白人の国」という神話が揺らいだからでしょうが、同じように日本では、中国や韓国の経済発展で「有色人種のなかで特別」というアイデンティティが大きく揺らいだ。こうして「日本人=在日じゃない人たち」というトンデモ説が広く流布するようになったのではないでしょうか。(続く)◆橘玲(たちばな・あきら):作家。1959年生まれ。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『言ってはいけない 残酷すぎる真実』『(日本人)』『80’s』など著書多数。◆中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):ネットニュース編集者。1973年生まれ。『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』『縁の切り方 絆と孤独を考える』など著書多数。
2018.11.09 07:00
NEWSポストセブン
「日本は女性が『差別だ』と声あげやすい空気」とフィフィ氏
「日本は女性が『差別だ』と声あげやすい空気」とフィフィ氏
 国をあげての「女尊男卑」の時代である。女性優先採用や女性限定採用はもはや珍しくなくなっているが、就職以前の大学受験でも、大阪電通大が公募推薦入試で女子受験生に「最初から点数を加点」する制度を導入するなど、女性優先合格が進んでいる。 受験、就職、再雇用にいたるまで女性が優遇され続ける一方、仕事を勤め終えた後の年金の女性優遇も、そっくりそのまま温存されている。年金制度では、女性は専業主婦だったり、収入が夫より少なかったり、一般に夫より年下であることが多いため、男性より優遇されるケースがいくつかある。 妻が専業主婦の場合、夫が厚生年金なら、年金保険料を支払わずに、65歳になれば基礎年金(国民年金)が支給される。離婚した場合も、夫の年金保険料の半分を妻がもらえる。また、夫が亡くなった場合の寡婦年金や中高齢寡婦加算は、女性のみの特例措置である。 こうした“既得権”を残したまま、就職でも女性を優遇するとなると、生涯にわたって男性が損をし続けることにならないか。こうした現状について、エジプト出身の女性タレント・フィフィは「日本は女ってだけで優遇されている!」とお怒りである。「日本では女性という生き物を優遇しなければいけないという考え方が行き過ぎて“逆差別”ともいえるほどに女性の声に男性が敏感になっている。日本は女性に優しい社会なのでその環境に甘える女性が生まれてしまっているように思えます。 ですが、それは必ずしも女性が実力で勝ち取った権利でもなければ、居場所でもない。女性のためになりません。現在の制度や法律をみると、男女の差は全くないと言っていいにもかかわらず、“女性だからいろいろ大変なんだ”“女性だから不利だ”と、都合が悪くなると女性が『差別だ!』と声をあげやすい空気がある。こんなことは海外ではなかなか許されません」※週刊ポスト2017年5月26日号
2017.05.20 07:00
週刊ポスト
「マツコ&有吉の怒り新党」終了 背景に「怒り」の飽和状態
「マツコ&有吉の怒り新党」終了 背景に「怒り」の飽和状態
 テレビ朝日は、人気番組『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)が終了し、新番組『マツコ&有吉 かりそめ天国』がスタートすることを発表した。同番組は2011年のスタートから6年間で終了することになる。有吉弘行、マツコ・デラックスという人気者を起用した番組は、23時台というスタートながら好調をキープしていた。いったい、なぜ終了しなければならなかったのか? その背景について、同番組の「新三大〇〇調査会」の有識者に起用されたことがあるコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * *『怒り新党』は2012年3月に『ギャラクシー賞』月間賞を獲得したほか、2013年~2015年には、1月1日の『芸能人格付けチェック』、2日の『とんねるずのスポーツ王は俺だ』、3日の『怒り新党』と並ぶ“正月三が日特番”に起用されたテレビ朝日が誇る看板番組。昨年3月の夏目三久さん卒業という転機があったとは言え、いまだファンの多い番組です。 番組終了の理由は、「ひと通りのことを怒り尽くしたから」とされていますが、実際はそれだけではないでしょう。主に以下3つの背景が考えられます。◆コア層をつかむ後半コーナーの行き詰まり 1つ目の背景は、後半コーナーの行き詰まり。同番組は2部構成で、当初は前半に「国民から寄せられた怒り」、後半に「新三大〇〇調査会」が放送され、両輪として前者が女性中心のライト層、後者が男性中心のコア層をつかんでいました。 しかし、現場のディレクターたちは後半コーナー「新三大〇〇調査会」のネタ選びに相当苦労していたのです。私は過去に同コーナーの有識者を担当したことがあり、その後も5人のディレクターさんから何度もネタ提供を求められてきました。ところが3~7案を繰り返し出しても「ただ面白いだけではダメ」で採用されないなど、基準が厳しかったのです。 苦労しながら放送しているうちにネタの幅が狭くなり、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)を超えるニッチなものばかりになったことで、かつてのような視聴者の熱狂がなくなってしまいました。 昨年から新コーナー「記憶調査委員会」「もうすぐこうなる調査会」「今週の怒られたさん」が次々に登場。ただ、いずれも「新三大〇〇調査会」ほどの人気を集めることができていません。ディレクターさんたちと話している感覚では、「前半の“怒りネタ”はまだまだ絞り出せる」ものの、「後半のネタに困っている」というのが実情の気がします。◆怒りと毒舌は番組もタレントも飽和状態 2つ目の背景は、怒りや毒舌をベースにした番組とタレントが増えすぎたこと。『バイキング』(フジテレビ系)、『好きか嫌いか言う時間』(TBS系)などの怒りや毒舌をベースにした番組が増えた上に、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)が「怒ってます企画」を連発するなど他の番組にもその傾向が見られます。 それらの番組には、坂上忍さん、梅沢富美雄さん、高嶋ちさ子さん、遥洋子さん、フィフィさんらが出演し、怒りや毒舌を全開。そこに、水道橋博士さん、小藪一豊さん、おぎやはぎ、カンニング竹山さんら怒りや毒舌のキャラとして知られる芸人が加わって盛り上げるなど、タレントも飽和状態なのです。 このような怒りや毒舌をベースにした対立の構図に、視聴者はすっかり慣れてしまいました。今や『怒り新党』はマイルドな部類に入るほどで、怒りや毒舌の鋭さは感じません。それだけに、新番組『かりそめ天国』を真逆のふわっとしたコンセプトに振り切ったのは納得です。◆マツコと有吉が次のステージへ 3つ目の背景は、マツコさんと有吉さんの変化。『怒り新党』がスタートしたころとは異なり、現在の2人はゴールデンタイムの番組を担うトップMCになりました。 その多くが大スポンサーを抱える番組だけに、「不用意な発言で迷惑をかける」ことだけは避けたいところ。特に生活情報を扱う『有吉ゼミ』(日本テレビ系)や『マツコの知らない世界』(TBS系)では、怒りや毒舌を見せる機会が減っています。また、『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)や『有吉くんの正直さんぽ』(フジテレビ系)などの一般人と絡む番組が増えているのも、理由のひとつと言えるでしょう。“毒舌タレント”から“総合司会者”という次のステージに入った2人が、「各所に迷惑をかけない」レベルの怒りや毒舌に留めているのは間違いありません。もはや怒りや毒舌は、2人にとって絶対的なものではなく、多彩な魅力のひとつでしかないのです。◆視聴者は怒りや毒舌を求めていない 前述したように、視聴者は怒りや毒舌をベースにした番組にすっかり慣れました。実際、テレビマンたちが求める視聴率を獲得しているのは、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『ぴったんこカン・カン』(TBS系)、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)、『笑ってコラえて!』(日本テレビ系)などの「単純に笑える」「家族でのんびり見られる」番組ばかり。「多くの視聴者がテレビに怒りや毒舌を求めているわけではない」ことが分かりますし、深夜番組も例外ではありません。 その意味で、惜しまれるほど人気のある段階で、新番組に切り換えるのは英断。新番組はマツコさんと有吉さんのさらなる魅力を発掘してくれるのではないかと期待しています。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2017.03.11 07:00
NEWSポストセブン
閉鎖したデマニュースサイト 広告収入は数万円程度
閉鎖したデマニュースサイト 広告収入は数万円程度
「あの記事、フェイスブックで読んだ?」「うん…怖いよね。子供に絶対に食べさせられない」──スマホ片手の主婦たちの間で1月中旬、爆発的に広がったネットニュースがある。 タイトルは《イギリスの有名シェフがマクドナルドに勝訴! 裁判によって『肉』の正体が明らかに》。内容を簡単に言うと、マクドナルドのハンバーガーのビーフパティに、〈本物の肉の代わりに、“食用肉から出たくず肉、腱、脂肪、結合組織を混ぜたものから成るペースト状の生地と、アンモニアから作られたもの”を使用していたこと〉が“裁判”によって明るみに出たというものだ。イギリス人シェフと思しき白人男性と、グロテスクなピンク色のペーストの写真も添付されている。 記事はフェイスブック上でのシェアと、ツイッター上でのリツイートが繰り返され、瞬く間に拡散した。ところが、結論から言うと、この記事はまったくのデマだった。 事の発端は、トルコ国営放送が運営するニュースサイト『TRT』日本語版が1月16日に投稿した記事だった。それを日本のニュースサイト『イイタメ』(騒動後に閉鎖)が〈間違っても、子供には食べさせてはいけません〉と後追いで報じた。すると、その内容を引用するウェブサイトが次々と現れ、“伝言ゲーム”式にデマが拡大した。 たしかに、記事に登場するイギリス人シェフのジェイミー・オリバー氏は実在する。2010年当時、アメリカでは農務省が安全とした「ピンクスライム」と呼ばれる加工肉(挽き肉を水酸化アンモニウムで防腐処理したもの)が広く使用されていた。オリバー氏はそれをテレビ番組で批判。マクドナルドなど多くの外食チェーン、食品メーカーは水酸化アンモニウムの防腐処理の中止を発表した。 とはいえ、それも7年も前のことで、アメリカ国内でのことにすぎない。日本マクドナルド広報は女性セブンの取材に対して、「米国本社に確認しましたが、記事に出ているイギリスのシェフと裁判をしている事実はありません。また日本においてはこれまで、問題の加工肉が使われたことは一度もありません」と説明する。 同社ホームページによると、ビーフパティにはオーストラリア産牛肉100%で、つなぎなどは一切使用せず、調味料は店頭でふりかける塩コショウだけだという。ネットニュース編集者の中川淳一郎さんが指摘する。「広告収入が目当ての日本のネットニュースメディアは、デマでも誇張でもとにかく記事にしてクリック数を稼ぐのが目的なので、“事実確認をする”という最低限のことさえやろうとしません。マクドナルドは日本のファストフード店で最も有名であり、外食産業の代表的な存在。2014年には中国産の賞味期限切れの肉を使っていた事例もあったので、デマでも信じる人が多いと考えられ、今回は狙われたのでしょう」 女性セブンの試算では今回の記事でサイト運営者が稼いだ広告収入は数万円程度。とはいえ、小遣い稼ぎにはなる。 デマ拡大に“貢献”したのが、23万人のフォロワーを持つタレントのフィフィだ。記事をツイートしたことで、火に油を注いだ。有名人が取り上げたニュースだから真実だという保証はどこにもない。「運営者不明のネットニュースサイトは完全に信用するのは難しい。出版社や新聞社が運営するサイトの場合、デマ記事を書いたら訴えられて相応の賠償金を払わなければなりませんが、誰が運営しているかもわからないネットサイトは、問題になればサイトを閉じて逃げてしまうだけですから、責任も取りません」(中川さん)「嘘も100回言えば真実になる」とはナチス・ドイツの宣伝大臣が遺した悪名高き言葉だが、デマ拡散が社会を危険にさらすことを、ネット時代に生きる私たちこそ強く意識しなければならない。※女性セブン2017年2月16日号
2017.02.02 16:00
女性セブン
「ヌーハラ」問題 欧米人の顔色を窺いすぎとフィフィ氏
「ヌーハラ」問題 欧米人の顔色を窺いすぎとフィフィ氏
 巷を賑わわせている「ヌーハラ」なる言葉をご存じだろうか。「ヌードル・ハラスメント」の略で、日本人がラーメンや蕎麦などの麺類をすする音が、外国人に「嫌がらせ」レベルの不快感を与えているというのだ。 この言葉に飛びついたのはテレビの情報番組だ。こぞって「ヌーハラ」問題を取り上げ、「豚みたい」「行儀が悪い」という外国人の“苦情”を紹介した。『とくダネ!』(フジテレビ系)では、女性ディレクターとその彼氏のイタリア人が登場。ラーメンをすする女性に不快な表情を浮かべる彼の顔をアップで映し出す“凝った演出”だった。 しかし、いくら外国人が嫌がるからといって、“ズズズッ”を控えなきゃならないものなのか。「なんでもかんでもハラスメントにするな」と怒りの声を上げるのは、食通で知られる俳優の梅沢富美男氏だ。「不快だからって、その国の文化を否定するのはおかしいよ。じゃあ、外国人が『マツタケは軍人の靴下の臭いだからマツハラだ!』って言ったら、マツタケを食べないのか。 日本人がワインをクチュクチュ音をたてて飲むのを嫌だと言ったり、南インドの家に招かれて手でカレー食べるのは汚いって言ったりしたら、マナーを知らない奴だって笑われるだろ? 蕎麦は音を立てて食べるのがうまいし、日本のマナー。その国の食い物は、その国の食べ方でいただくのがうまいんだよ。外国人がとやかく言うことじゃない!」 ワインを「クチュクチュ」と空気を含ませて飲む行為は日本人も「ツウ」として受け入れている。フランス料理ではパンを皿ではなくテーブルのクロスの上に直接置くが、それを「不潔だ」「ハラスメントだ」と騒ぐこともないはずだ。 そんな日本人を「欧米人に気を遣いすぎ」と呆れるのは、エジプト出身のタレント・フィフィ氏だ。週に1度は蕎麦を食べるという彼女は、こう主張する。「日本人の言う『外国人』ってほとんどが欧米人のことでしょう。 ヌーハラも、外国人が不快に思っているというよりも、それを聞いた日本人が『欧米人から不快に思われるのは恥ずかしい』という気持ちを抱いたのが原因じゃないのかな。日本人は欧米人への劣等感が強く、顔色を窺いすぎな気がします。 欧米ではハンカチに『ブーッ』と大きな音を立てて鼻をかむ。でも、それを日本人は『不快だ』とは言わない。『あっち(欧米)の文化の方が上だから、それが正解』と自分に言い聞かせる。それで自国の文化を否定されると不安になる。だからといって欧米文化に合わせていたら、その国の文化が消えちゃうよ!」 アメリカの大学で11年間教鞭を執り、『ビジネスでガイジンに勝てる人、負ける人』などの著書がある生井利幸氏は、「たかが麺の食べ方では済まない問題だ」と指摘する。「ヌーハラには、相手が日本人だったからという意味合いも少なからずあるでしょう。欧米人は日本ブームに関心を抱く半面、今でも腹の底では日本文化を見下しているところがあります。 日本の近代化が、“欧米化”や“西洋化”だったことも大きい。戦前はヨーロッパ、戦後はアメリカの文化を次第に取り入れたことで、日本独自のアイデンティティの樹立がうまくいかなかったこともあり、日本人は欧米人には反論しにくくなっている面もあります」 もっとも、イギリスやアメリカにも日本のラーメン店やうどん店が進出し、人気店となっている事実もある。そこでは日本文化に倣い、麺を「すする」練習をしている外国人も少なくないのだ。 食に関する著書も多数あり、うどん屋の経営者でもあるコラムニストの勝谷誠彦氏が一喝する。「ウチの店に来る外国人はみんな日本式で食べていますよ。なんでもハラスメントと問題視してしまうのは、くだらない風潮。ヌーハラを過剰報道しているメディアには、『日本の足を引っ張るな』と言ってやりたい。日本の食文化を理解している人間なら、こんな問題はスルーするはず。日本のメディアには、食に関することは2020年の五輪まで黙っていてほしいくらいだ」 勝谷氏はこう提案する。「(五輪の)メディアセンターで、小池百合子都知事が各国の記者を前に蕎麦を『ズズズッ』っと食べて、『これがジャパニーズスタイル、OK?』ってやればいいんだよ」 これこそ日本人にしかできない本当の「おもてなし」精神である。※週刊ポスト2016年12月9日号
2016.11.29 16:00
週刊ポスト
東大だけじゃない 「女尊男卑」がエスカレートしている
東大だけじゃない 「女尊男卑」がエスカレートしている
 東京大学が、来春入学する地方出身の女子学生らを中心に、毎月3万円の家賃補助を最大2年間行なうと発表した。日本社会は「男尊女卑」などと言われていたのも今は昔。近頃は女性ばかりが優遇される「女尊男卑」が行きすぎてやしないかと世の男性たちはボヤくばかりだ。 今年4月、「女性活躍推進法」が施行され、女性採用比率や女性管理職比率の高い企業を事業の落札で優遇することになった。 安倍首相は2013年に「役員・管理職への女性の登用」を打ち出し、「指導的地位にある女性を2020年までに30%にしたい」と経団連に要請。企業側もそれに応じて女性管理職を増やしてきた。 今年10月の日経新聞が388社(従業員数が1000人以上の上場企業と非上場の有力企業)を対象に実施した調査によると、女性執行役員の数は235人と、前年に比べて22.4%も増えたという。だが、社会保険労務士で経済ジャーナリストの稲毛由佳氏はこう指摘する。「男女共同参画という政策方針から、企業は女性役員を増やすのが当然という流れになっている。そのため、なかには無理矢理な抜擢でその人の能力に見合わなかったり、社内の空気が悪くなってしまう例もある」 年金の「女性優遇」も放置されたままだ。顕著なのが労災遺族年金だ。「夫が死亡した妻」に対しては無条件で支給されるのに、「働く妻を亡くした夫」に対しては、夫が55歳未満の場合は支給されない仕組みになっている。「労災遺族年金は共働きが当たり前の時代にあって“男女差別だ”と、論争の的となっている」(前出・稲毛氏) 2011年、51歳の時に公務員だった妻を亡くした男性が遺族年金が受け取れないことを不服として裁判を起こしている(訴訟を起こしたのは68歳の時)。1審は「違憲」として男性の訴えを認めるも、2015年に2審は「合憲」として地裁の判決を取り消した。現在も争われており、最高裁の判決に注目が集まっている。 ちなみに「女性活躍」の“象徴”ともいうべき小池百合子東京都知事の政治塾「希望の塾」の受講費用も、女性は男性より1万円安い。 小池都知事は、「入塾者のうち、女性が4割に上りました。男性5万円の受講費用を女性は4万円に設定するなど、配慮しています」と胸を張ったが、その明確な理由は語られず、男性としてはどうも腑に落ちない。エジプト出身のタレント・フィフィは、日本の女性優遇策に首を傾げる。「女性にとって“余計なお世話”というものが多い。優遇策が増えると、“わざわざ枠を作ってあげないと入れない”と見下しているのかなぁと思ってしまいます。実力で地位を得た女性が可哀相。日本の女性優遇策は女性のためにならない面もあると思う」 男のためにも女のためにも、行きすぎた「女尊男卑」について、もう一度、考えてみませんか……。※週刊ポスト2016年12月2日号
2016.11.23 16:00
週刊ポスト
フィフィ「言いたいこと言って許されるデヴィ夫人枠入りたい」
フィフィ「言いたいこと言って許されるデヴィ夫人枠入りたい」
 歯に衣着せぬツイートで話題の“ファラオの申し子”フィフィが、著書『おかしいことを「おかしい」と言えない日本という社会へ』(祥伝社/1470円)を出版した。 このなかでフィフィは、日本の抱える課題──原発、生活保護、愛国心、メディア、性の乱れから、なぜ日中韓に歴史認識のズレが生じているのか、外国人を甘やかす日本のシステム、在日外国人問題など、タブー視されてきた諸問題に真正面から向き合う。<私はあえて問いたいのです。「親日」って何ですか><このままアジアが分裂し、成長が抑えられ続けている状況は、アメリカの狙い通りなのです><日本国民はおかしいと思っていてもどうせ黙っているのですから、政府は自分たちに有利な制度を設ける> フィフィの関心は、国家、政治、愛国心、原発、少子化…。ひたすら正論を求め、議論せよとあおる。「情報を鵜呑みにせず、取捨選択する。いくら正義感から出た言葉でも、感情の赴くまま一企業や一個人を批判するだけに終われば名誉棄損にもなりかねません。私がメディアで発言する時に心がけているのは、問題提起のみにすること。そして言葉遣い。汚い言葉は自分の品も下げてしまいますから」(フィフィ、以下「」内同) もともとは、母国エジプトの文化や料理の紹介、日常生活を綴る“当たり障りのない”ブログだった。しかし、エジプトでの革命について発言せずにはいられず、それを機にブログのテイストは一変。“おかしいと思うことはおかしいと発信すべき”という思いで書き込む。「現代の日本と革命前のエジプトは似ています。言いたいことも言えない社会という意味で。私は在日外国人ということで発言を許されている部分があると思うんです。でも、所詮外国人ですから。よく日本人に“これからも頑張って発言してください”と言われるんですが、複雑です。自分たちの問題だと認識できてないなあって」 時にはネット上でしつこく非難されることもあるというが、愛情の裏返しとスルーする。ネット社会ではタフに生きる彼女、リアルな人づきあいでも自分を通す。「自分はこういう人だって早い時期に見せちゃうことですよ。ママ友でも、PTAの仕事はするけど、その後のお茶会まではつきあっていられないとはっきり意思表示するとか。そうすれば無理に無用な会に誘われなくなりますよ」 ママ友やご近所づきあいなど、学校の中や地域内でうまくやらないといけないわけじゃない。「ちょっと遠くに住んでいたって幼馴染みに子供がいればママ友になるし、ネットでできた友人だっていいと思う。そこにあるコミュニティーに参加しないといけないと思いこんだり、私は孤立してると思う必要はないんです」 論客として注目を集める彼女の目標を聞いた。「私なんてまだまだですよ。早く、言いたいこと言っても許される、デヴィ夫人枠に入りたいですね」 豪快にガハハと笑った。※女性セブン2013年11月14日号
2013.11.01 07:00
女性セブン
「なりすまし」にフィフィさんへの悪口書かれた男性の反論
「なりすまし」にフィフィさんへの悪口書かれた男性の反論
4月17日に、「芸能界だけが食べて行く道と思ってません。むしろこの腐敗した業界に媚びて働くことがストレスなのかもしれません」とツイートした、エジプト人タレントのフィフィさん。「どんな圧力が働いているか想像つきますよね」など、何らかの力によって芸能活動が阻まれているとする彼女に、「韓国人大学教授が嫌がらせをしている」といった趣旨の記事が、一部メディアが掲載している。果たしてこの教授は、本当に嫌がらせをしているのだろうか? 「サイッテーやな、フィフィ。以後は手加減しないよ」 4月22日、フィフィさんは自身に向けられた、こんな書き込みをリツイートした。ツイートの主は、関西学院大学社会学部教授の金明秀氏。在日コリアンの金教授はこれまでも、朝鮮学校無償化を反対するフィフィさんを「自発的な移民一世が陥りがちな欺瞞の代表格。知識も先住マイノリティへの敬意もなく、ただ「意識の高い移民」として生きてきた人」などと評したうえで、主張の誤りを批判してきた。いわば過去に論を交わした相手から「手加減しない」と言われたワケだが、それに対して「信じられないでしょ。でも本当」とコメントしている。またラジオ番組を降板した理由として「これが嫌がらせの根源です。(中略)日本にいて外国人に集団で嫌がらせされるのは許されない事です。しかも外国人教授」と、金教授が関係しているかのようなツイートも残している。【フィフィさんと大学教授の過去のやり取り】  だが金教授のこのツイートは、昨年11月頃に、「無責任な言動をツイッター上で繰り返す彼女を、手加減せずに批判する」という意味で残したもので、フィフィさんにも当時、発言の意図を確認している。それにもかかわらず半年近く前のツイートを突如取り上げたのは、フィフィさんが「圧力がかかっていて芸能活動がままならない」とする裏付けのために、意図的に切り取って使ったとも受け取れる。 さらに「朝鮮学校には特権がある」と思っていることと、自身の子供を外国人学校に通わせているとツイッター上で公表しているフィフィさんに、金教授は「外国人学校は、朝鮮学校がこれまでに訴えてきたおかげで就学支援金を支給してもらっている(以下略)」と反論。その上で外国人学校の一覧をあげ、「おたくのお子さんはこちらにはいらっしゃらないので?」とつぶやいたことに対し、フィフィさんは「度々子供のことを出してくるんですよ。調べ回ってると思うど恐ろしい」(原文ママ)と、金教授があたかもフィフィさんの子供の学校を調べ、脅す材料に使おうとしていると思わせるツイートを返している。だが金教授はあくまで、外国人学校に就学支援金が支払われているのは、朝鮮学校の働きかけが大きかった。それなのに生半可な知識で朝鮮学校を誹謗するのはどうかと思ったことを説明するうえで、外国人学校の一覧をあげたに過ぎない。 フィフィさんはなぜこのタイミングで過去のツイートを切り取り、「信じられない」と言ったのか。そして金教授が子供のことで脅しているかのようなツイートをしたのか。「推測でしかないが、彼女は多数派にすり寄ろうとしてネット右翼の主張に感化されていったのではないか。ネット右翼が在日コリアンを攻撃対象にしているのは周知の事実で、そのための戦略として過去のツイートを切り取り、自身の発言の材料に使っているのではないか」と、金教授は語る。 一連のツイートが掲載された4月22日以降、金教授のもとには「ただで済むと思うな」などと書かれたメールや電話が、多数届いているという。【「なりすまし」された男性が登場】この数日前にも、フィフィさんはツイッターでブロックしていた在日コリアン男性から、ツイッター上で脅迫を受けたとしている。しかしそれは悪意の他人がなりすました、偽アカウント(なりすまし)によるもの。だが「なりすましです。スパム報告お願いします」と訴える彼や第三者に対し、「とぼけてますか?(中略)以前私に誹謗中傷してたじゃないですか?」と、取り合うどころか全く聞き入れない姿勢を見せた。   4月19日、フィフィさんのツイッターアカウントに対し、実在の在日コリアン男性の名をかたったアカウントから突然、「アナタね、差別はいい加減にしなさいよ?いい加減差別をやめないと、総連の方に「それなりの対応」をもとめちゃうけど、いいかね?」というツイートが送られた。これに対しフィフィさんは、「この人は一日に何個も専用アカウントを作っては、執拗に誹謗中傷や脅しを繰り返しています」と返している。この男性も以前、朝鮮学校無償化を巡ってフィフィさんとツイッターでやりとりしたことがあり、そのやりとりを「誹謗中傷」と受け止めたフィフィさんは、彼をブロックしていた。しかし今回のなりすましアカウントは他人が悪意を持って作成したもので、男性はそもそも無関係。だがフィフィさんは「外国人が外国人を他人の国で脅す不思議…」などと全く聞き入れず、それでも彼や第三者が「なりすましによる書き込み」だと説明したことに対し、「頼むから私が嫌いならもう絡むな。私は関わりたか無いんだよ。日本で日本人に不快な扱いされるならまだしも、日本に居てなぜ君らに執拗に絡まれなきゃなんない?しかも何かあれば日本人のせいにして(以下略)」「(前略)私は親日だから、君たちとは関わりたくないのw (中略)誹謗中傷するほど私が嫌で必死に足引っ張りたいのは分かるが、もう絡むなよ」 と、あたかも無理やり彼がフィフィさんに絡み、誹謗中傷しているかのようにとれる返信をしている。 実はこの5日ほど前から、彼の名を騙るなりすましアカウントが、在日コリアンをたびたび侮蔑する発言を繰り返してきたユーザーへ「あなた最低だね。殺すよ」「謝らないなら殺すよ」などとメンションをふった。その果てにフィフィさんをターゲットにしたと言える。【なりすまし――男性は濡れ衣晴らしたい】「それなりの対応を求める」とつぶやかれた彼女は、確かに被害者かもしれない。しかしいくら成りすましだと説明しても聞き入れない姿勢に対し、男性は異議を唱えている。男性に話を聞いたところ、こう語った。 「ツイッターを初めて2年になりますが、これまでもつぶやきを改ざんされた、非公式リツイートをされたことはありました。しかし今回のようなことは初めてなので、本当にひどいと思っています。フィフィさんも脅迫のようなことを言われて、怖かっただろうと思います。しかしなりすましアカウントがしたということを認めて、対応しないのはなぜか」大きな影響力を持つ著名人や、民族的属性に対して攻撃的な差別意識を持つ者を、ある種の拡散装置として利用し、実名を記載した形での「脅迫」「殺害予告」が繰り返されるようであれば、自分が平穏な市民生活を送ることは難しいと感じた彼は、今回の件を警察に相談。だが犯人捜し以上に、望んでいるものがあると語る。「これから先、自分の名前をネット検索した際に絶対、今回の一件がヒットすると思うんです。その濡れ衣を晴らして、ネット上から消し去りたい。それが一番の目的です」(同)  ちなみにフィフィさんについて、排外デモで知られる在特会(在日特権を許さない市民の会)会長の桜井誠氏は、23日に「この人は在日外国人の立場から真摯に在日問題などをツイッターで提起している優曇華(うどんげ)の花のような方だとか。それが今、差別だ排外主義だと攻撃されていると聞きました。何が出来なくてもせめて応援の声を届けましょう」とツイートしている。またフィフィさんは自身は「身近で支えてくれる彼は、在日韓国人」であることと、「乗っ取られたメディアに、もはや魅力はない」と、自由に発言できる場を設ける準備をしていると明かしている。 なお、フィフィさんのツイートはすでに削除されているものもある。
2013.04.27 22:21
NEWSポストセブン
ツイッター過激発言続くフィフィに「高岡蒼祐の二の舞」の声
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 ブロマガ『中川淳一郎のネットとビールの愉快な話 by NEWSポストセブン』では、ウェブニュースサイトの編集者として知られる中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。4月26日配信のVol.17で紹介した、今週「もっともネット的」とでもいうべきネタが「フィフィさん ちょっとヤバくないっすか?」事件だ。 * * *  エジプト出身のタレント・フィフィさんが、在日韓国人の圧力を受けて仕事を干された──そんなことをツイッターで言いまくり、ちょっぴり心配でございます。  いろいろと私もネトウヨ関連の話題には首を突っ込んでは「中川は在日」「中川は反日極左」なんて言われては毎日へこんでいるわけですね。フィフィさんにおかれましては、過去に在日韓国人の生活保護受給について疑念を呈し在特会の桜井誠会長からも絶賛されるなど、今やネトウヨにとってのスターとなりつつあります。  フィフィさんは、仕事を干されたことも「乗っ取られたメディアに、もはや魅力などない」といった発言をしまくっています。  えーと、もういいのですが、あんまり陰謀論を信じたりとか、いわゆる「ネット右翼」の皆様からの支援を受けても、ロクなことはないんですよ。高岡蒼祐さんが2ちゃんねる史上最大級の祭でネトウヨの皆様から支持を受けたのですが、結果的に今、どうなってるか? ということです。  フィフィさんにおかれましては、あまりネット上の一部の称賛、絶賛、キャーキャーコメントに流されることなく、冷静に今のご自身の立場をお考えになった方がいいかと思います。
2013.04.27 07:00
NEWSポストセブン

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