かつて永田町の奥座敷として高級料亭が軒を連ねた東京・赤坂に、昨年末にオープンした居酒屋『月来ル。』。2人の美人オーナー、家庭的で美味しい料理がウリで、リーズナブル──特徴だけをあげるとサラリーマン客に人気が出そうだが、大野早苗社長は「正直なところ苦戦してます」と苦笑いしながら本音を漏らす。ネックになっているのはロケーションだ。
「店舗を構えたのが赤坂の繁華街から少し離れた円通寺通り沿いというマニアック場所なので、会社員のお客様にとっては通いづらいようで……。隠れ家的なお店は意識していましたが、今は隠れすぎかも(笑い)」
それでもホームページも持たず(フェイスブックはアリ)、口コミだけの広がりで着実にお客さんも増えつつある。副社長の内田晃世さんが作る家庭的な料理を「もう一度食べたい!」と常連になるお客さんも少なくないという。
人気メニューはフライドエッグを崩しながら食べる『EGGフライのポテトサラダ』(680円)や『黒豚のしっかりメンチ』(730円)、『牛すじのトロトロ煮込』(550円)など。どれもボリューム満点でビールにも白ご飯にも合う。
飲んで食べて一人だいたい3000円程度。しかも美人オーナーは2人とも「うふふ。まだ独身ですよ」とのこと。仕事帰りに寄りたい1軒になりそうだ。
■おうちごはんとOH酒 月来ル。
【住所】東京都港区赤坂5-2-46 落合ビル 1F
【営業時間】月~水、金/11:30~14:00、18:00~0:00 木日/18:00~0:00
【定休日】土
撮影■渡辺利博
※週刊ポスト2013年7月5日号