ライフ

高脂肪アイス 炭水化物少なく代謝上がりダイエット向きと医師

「ダイエットの大敵のように思われがちなアイスクリームですが、高脂肪のバニラアイスは、実は究極のダイエット食品なんです」

 沖縄徳洲会こくらクリニック院長・渡辺信幸さんはこう話す。渡辺さんは、ダイエット外来を担当し、予防医学の見地からもダイエット指導に力を入れている専門医だ。アイスクリームがダイエット食!? しかも濃厚な高脂肪アイスクリームがいいとは、まさに福音。

「人の5大栄養素は、たんぱく質、脂質、炭水化物(糖質)、ビタミン、ミネラル。よくダイエットのために、脂肪などをまったく摂らないようにする人がいますが、人間は1日に最低でも55gの脂肪を摂らなくては健康を維持できません。脂肪が不足すると、空腹感のもとになることもあり、結果、ダイエットの挫折やリバウンドの原因にもなることもあるのです。

 その点、高脂肪アイスクリームは、代謝を高める栄養素が豊富で、炭水化物も少なく、少量でも満腹感が得られるので、ダイエットに向いているんです」(渡辺さん・以下同)

 アイスクリームの乳脂肪にはたんぱく質、脂質、カリウムやカルシウムなどのミネラル類に加え、β-カロテン、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB12など、健康に必要な栄養素がバランスよく含まれている。しかし、夏に選びがちな水ようかんやシャーベットなどは、下の表でわかるようにカロリーはアイスクリームよりも低いが、ビタミン類はほぼ含まれていない。

「アイスクリームに含まれていないビタミン類は、ビタミンCだけ。なので、アイスクリームは完全に近い栄養食と言ってもいいでしょう。ダイエット中に気になる炭水化物も、高脂肪アイスクリーム80g、1カップで17.9gほど。水ようかんを同じ80g食べると32gですから、和菓子よりも炭水化物が少なく、栄養バランスも豊富です。バランス良く栄養を摂ることが、ダイエットのコツです」

 アイスクリームのパッケージをよく見ると、種類として「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」とあるのに気づく。ちなみに、かき氷などは「氷菓」だ。

「アイスクリームと表示されているものは乳脂肪分が8%以上ですが、その中でも乳脂肪分12%以上の高脂肪のものを選んでください。低脂肪とうたったものには、コクを出すために砂糖や人工甘味料を多く使っている場合があります。それに乳脂肪分が少ないので、満足感を得にくいため、食べた後でもっと甘いものが欲しくなることもあるんです」

※女性セブン2013年8月15日号

関連記事

トピックス

“ATSUSHIものまね芸人”として活動するRYO
【渦中のRYOを直撃】「売名じゃない」橋幸夫さん通夜参列で炎上の“ATSUSHIものまね芸人”が明かした「反省」と「今後」…「100:0で僕が悪者になっている」との弁も
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月7日、撮影/JMPA)
《再販後完売》佳子さま、ブラジルで着用された5万9400円ワンピをお召しに エレガントな絵柄に優しいカラーで”交流”にぴったりな一着
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(共同通信)
《やる気スイッチ講師がわいせつ再逮捕》元同僚が証言、石田親一容疑者が10年前から見せていた“事件の兆候”「お気に入りの女子生徒と連絡先を交換」「担当は女子ばかり」
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷が“即帰宅”した理由とは
《ベイビーを連れて観戦》「同僚も驚く即帰宅」真美子さんが奥様会の“お祝い写真”に映らなかった理由…大谷翔平が見計らう“愛娘お披露目のタイミング”
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが、「選挙」と「投票」について綴った(撮影/松田忠雄)
渡邊渚さんが綴る“今の政治への思い”「もし支持する政党がパートナーと全く違ったら……」
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《山瀬まみが7ヶ月間のリハビリ生活》休養前に目撃した“スタッフに荷物を手伝われるホッソリ姿”…がん手術後に脳梗塞発症でICUに
NEWSポストセブン
自民党屈指の資金力を誇る小泉進次郎氏(時事通信フォト)
《小泉進次郎氏の自民党屈指の資金力》政治献金は少なくても“パーティー”で資金集め パーティーによる総収入は3年間で2億円、利益率は約79%
週刊ポスト
イベントキャンセルが続く米倉涼子
《新情報》イベントのドタキャン続く米倉涼子を支えた恋人の外国人ダンサー、日本を出国して“諸事情により帰国が延期”…国内でのレッスンも急きょキャンセル 知人は「少しでもそばにいてあげて」
NEWSポストセブン
小川晶市長“ホテル通い詰め”騒動はどう決着をつけるのか(左/時事通信フォト)
《前橋・小川市長 は“生粋のお祭り女”》激しい暴れ獅子にアツくなり、だんベぇ踊りで鳴子を打ち…ラブホ通い騒動で市の一大行事「前橋まつり」を無念の欠席か《市民に広がる動揺》
NEWSポストセブン
歴史ある慶應ボート部が無期限で活動休止になったことがわかった(右・Instagramより)
《慶應体育会ボート部が無期限活動休止に》部員に浮上した性行為盗撮疑惑、ヘッドフォン盗難、居酒屋で泥酔大暴れも… ボート部関係者は「風紀は乱れに乱れていた」と証言
NEWSポストセブン
元大関・貴景勝
断髪式で注目の元大関・貴景勝 「湊川部屋」新設に向けて“3つの属性の弟子”が混在する複雑事情 稽古場付きの自宅の隣になぜか伊勢ヶ濱部屋の住居が引っ越してくる奇妙な状況も
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン