国内

逮捕された「みの次男」日テレ入社時から大物面で有名だった

 日本テレビ社員による不祥事が後を絶たない。

 8月には人気バラエティー番組『恋のから騒ぎ』のプロデューサーだった社員が、19歳の少女をホテルに連れ込み、無理やりキスしたり胸を触ったりと強制わいせつ容疑で逮捕された。その後、同社員は幸いにも被害者が告訴を取り下げたために不起訴処分になったが、それから1か月も経たぬうちに、今度は有名人の息子が逮捕されるハメに……。

 9月11日、酔っ払って路上で寝ていた男性からキャッシュカードを盗み、コンビニで現金を引き出そうとしたとして窃盗未遂容疑で逮捕されたのは御法川雄斗容疑者(31)。かつて日テレでも昼のワイドショー司会で視聴率を稼ぎ、現在でも『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ)などに出演する、みのもんた氏の次男である。

 親の七光りで“コネ入社”するテレビ局員は数知れないが、中でも御法川容疑者の扱いは特別だったようだ。

「新人のころは『ズームイン!!SUPER』の局スタッフとして働いていました。遅刻してきても悪びれる様子もなく、『ちーっす!』なんて現れるので、『さすが、大物だな』と陰で囁かれていました」(日テレ関連の制作会社社員)

 昨年は『全日本女子駅伝』の中継ディレクターに名を連ねるなどスポーツ番組で頭角を現していたようだ。自宅は芸能人も多く住む港区・高輪の億ションで、羽振りもよかったことがうかがえる。

 だが、今回の悪事で親の顔に泥を塗ったばかりか、日テレのイメージを大きく損なわせることになったのは間違いない。

 とりわけ、ここ数年の日テレは、2008年の『バンキシャ!』で岐阜県の土木工事事務所元役員に裏金づくりの虚偽証言をさせて久保伸太郎社長(当時)が引責辞任したのを皮切りに、度重なる番組の過剰演出についてBPO(放送倫理・番組向上機構)から指摘を受けてきた。そのため、社内のコンプライアンス(法令順守)には細心の注意を払ってきた。

「今でも月に1回は社内メールを通じて、社員だけでなく外部スタッフ全員が『コンプライアンス研修』を受けさせられます。適切な取材のプロセスや個人情報の取り扱い、セクハラやパワハラなどについてのテストもあります。メール上にてクイズ形式で答えるものから、ホールで指導を受けるものまでさまざま。それを受けないと督促のメールがくるんです」(日テレ社員)

 視聴率がそのまま局の広告収入にも跳ね返るテレビ局ゆえに、番組のみならず局員の素行についても視聴者を欺く行為は局全体のイメージダウンにつながるのは当然だ。放送評論家の金沢誠氏はこんな見方をしている。

「日テレは社員一律3割の賃金カットを行ったり、番組予算を極端に減らしたりとリストラ経営を断行してきたおかげで、2012年度の決算では大幅な増収増益になりました。今年は開局60周年という節目の年ですし、旧本社のある市ヶ谷界隈の再開発計画も着々と進み、不動産収入のメドも立ってきた。そんな勢いに水を差すような不祥事はできるだけ避けたいでしょうね」

 カネのなる木、いわば“視聴率タレント”の息子だからと腫れものにさわるような扱いをしてきた日テレだが、そのツケも高くついたということか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト