芸能

【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心

日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)

日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)

 若手の映画作家たちによる自由奔放な映画作り、ヌーヴェルヴァーグが映画界を席巻した1950年代末〜1960年代のフランス。アラン・ドロン(88才)」もその時期に新風を巻き起こし、一躍国を代表するスーパースターへと躍り出た。しかし彼は晩年、おそろしく黒い渦に巻き込まれて──。

 間もなくパリ五輪が開催されるフランスで、こんなにも日本人女性の名前が取り沙汰されることがこれまであっただろうか。

《もう一度、アランに会いたいんです。それができないなんて信じられません。私は彼に会えなくて寂しいし、彼も私と会えなくて寂しいと思います。もう一度、アランと会う。その希望に私の全人生を託しています》

 今年2月、フランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白をしたのは日本人女性のヒロミ・ロランさん(66才)だ。彼女が親しみを込めて「アラン」と呼ぶのは、“世紀の美男子”とうたわれたフランス人俳優のアラン・ドロン(88才)。いまフランスで、ふたりの「禁じられた愛」の行方が大いに注目されている──。

 1935年に生まれたアラン・ドロンは『太陽がいっぱい』『若者のすべて』など数多くの世界的な名作映画に出演した。恵まれた美貌で若い頃から数々の浮名を流し、長男アントニー、異母きょうだいである長女アヌーシュカ、次男アラン=ファビアンの3人の子供がいる。そんなフランスを代表する名優が老年期を共に過ごしたのがヒロミさんだった。

「映画関係の仕事をしていたヒロミさんは1990年代に初めてアランと出会いました。2000年代にふたりは親密な関係になり、アランが長女と次男の母である女性と別れてから数年経った2006年頃から、フランス中部ドゥシーにある大豪邸で共に過ごす時間が増えました」(在仏ジャーナリスト)

 2021年に死去したフランスの名優ジャン=ポール・ベルモンドの葬儀では、ヒロミさんがアランに付き添うように参列し、アラン自身もその頃、仏メディアの取材に「日本人のパートナーと暮らしている」と発言していた。

 人生の終盤を迎え、静かに暮らしていた大スターに激震が走ったのは、昨年7月。アランの子供たちがヒロミさんを告発したのだ。その内容は驚くべきものだった。

「子供らは、2019年にアランが脳卒中で倒れてからヒロミさんが『攻撃的で侮辱的』な態度を取るようになり、アランを友人や家族から遠ざけて電話や郵便物をチェックし、愛犬を殴ったりしていると訴えました。アランが彼女のことを仏メディアにパートナーと紹介したことも、『ヒロミが無理やり言わせた』と主張し、ヒロミさんを激しく非難しました」(前出・在仏ジャーナリスト)

 その告発にヒロミさんは直ちに反論。弁護士を通じて「子供たちの関心はもっぱら金銭ではないか」などと主張した。

「アランの邸宅はもともと古城があった地域にあり、敷地は東京ドーム25個分に相当。この自宅に加え、美術品や広告契約などを合わせた財産は約300億円に達するとされます。莫大な財産を一介のアジア人女性に奪われることにがまんできないという気持ちが子供たちにはあるのでしょう。事実婚でも、アランが望めばヒロミさんに“相続権”は発生しますからね。

 長女らがヒロミさんのことを一貫して仏語で『侍女』と呼び、父親のパートナーとは頑なに認めないことからも、彼女を下に見ようとする心情がうかがえます」(前出・在仏ジャーナリスト)

 レジェンドのお家騒動に仏国民の関心は高く、高級紙ル・モンドや国営放送までが報じる事態に。ヒロミさん、子供らの双方が裁判所に申し立てを行い、いまなお泥沼の争いが続く。

関連記事

トピックス

趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
現地取材でわかった容疑者の素顔とは──(勤務先ホームページ/共同通信)
【伊万里市強盗殺人事件】同僚が証言するダム・ズイ・カン容疑者の素顔「無口でかなり大人しく、勤務態度はマジメ」「勤務外では釣りや家庭菜園の活動も」
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《巨人V9の真実》400勝投手・金田正一氏が語っていた「長嶋茂雄のすごいところ」 国鉄から移籍当初は「体の硬さ」に驚くも、トレーニングもケアも「やり始めたら半端じゃない」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト