やはり目立つのは、自校の生徒や児童を標的にしたわいせつ行為だ。例えば北海道の47歳男性高校教諭(年齢は基本的に処分当時、以下同)は、〈平成24年6月から7月にかけて、複数回、女子生徒と性的関係を持った〉(〈 〉内は自治体の資料より、以下同)ことで懲戒免職となった。道青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕(その後、処分保留で釈放)。教諭は「恋愛感情を持ってしまった」と話した。
生徒を狙った盗撮も多発している。大阪市の小学校で28歳男性教諭が起こした事件だ。
〈3回にわたり、自身が勤務する小学校内で女子児童の更衣を盗撮した〉
自治体資料にはそう書かれているのみだが、この男性教諭が使っていたのは使い捨てライター型の小型カメラ。女子児童が忘れ物として届け出たところ、カメラを設置する教諭の姿が映りこんでいてバレた。もちろん免職である。
広島県の県立高校男性教諭(30歳)は、実習時間の休憩中に女子生徒の肩を揉んだ。
〈肩のマッサージをしている際に、衣服の上から下着のひもを引っ張るなどして、当該女子生徒に不快感を与えた〉
さらに
〈授業中等において、性行為を想起させるようなわいせつな発言を繰り返したり、女子生徒の背中に自分の体の前面を密着させて学習指導を行ったりするなどして、複数の女子生徒に不快感及び嫌悪感を与えた〉。
とんだ学習指導だが、この教師に対する処分は「停職3か月」だった。
取材協力/佐々木奎一(ジャーナリスト)
※SAPIO2014年3月号