「胃薬の作用には、胃酸の出すぎを抑えるもの。消化を助けるもの。そして、弱った胃粘膜を修復する、3つのタイプがあります。慢性的に不調だったり、なんとなく胃が……という人は、弱った胃を修復する健胃薬が効果的ですね。
例えば『ガストールアクティブ』というお薬には、ケイヒやソウジュツといった昔から胃の症状に良いとされる生薬成分が配合されています。こういったシンプルな配合の薬は、個人的に良い薬だと思います。傷んだ胃壁を修復しながら消化運動を助けてくれる健胃タイプなので、胃薬としてだけでなく“胃の栄養剤”として、私自身も服用しています」(近藤先生)
これからの季節、年末のパーティシーズンに向け、簡単にできる胃もたれ防止策を聞いてみた。
「暴飲暴食をできるだけ控えるのは当然ですが、それ以外の方法として、しっかり噛んで食べること。口でしっかり咀嚼しておけば、それだけ胃の負担を減らせます。次に、食べた直後はできるだけ安静にしていること。胃は筋肉なので、血流がいいほどよく動きますが、体を動かすと血流が体のあちこちへ行き、胃に集まる血流が減るため消化が遅れてしまいます。
できれば食後、食べたものが胃に収まりやすく、血流がスムーズに胃に集まるように、右腹を下にして横になるといいですね。ただ眠ってしまうと、筋肉も休んでしまいますから、そのまま寝てしまわないように。しっかり噛んで、食後は安静。これだけでも胃の調子はずいぶん良くなるでしょう。胃を大事にすると自ずと体調が整い、仕事にも力が入ると思います。元気は胃からですよ!」(近藤先生)