写真がきれいだという評価が定着しているiPhoneも、iPhone 4まではカメラは500万画素しかなかった。最新のiPhone 6でも背面カメラで800万画素、自撮りでよく利用される前面カメラに至っては120万画素にとどまっている。ならば、フリーテルの「freetel priori 2」は背面カメラが500万画素、前面カメラが200万画素で、LTEには対応していないがカメラの画素数ならiPhoneを上回る。しかも本体価格は約1万円と格安だ。
そもそも、スマホで撮った写真はレタッチアプリなどで加工されることが多い。画素数は大きな問題にはならないだろう。
■防水・防塵機能を無視する
日本では、お風呂や台所など水回りでも使え、海や山などアウトドアにも耐えられる防水や防塵対策が施された製品がスマホにも少なくない。しかし、実際にそういった場所でスマホは使われているのか?
たとえば「入浴の目的・スタイルなどに関する実態調査」(パナソニック株式会社調べ)によれば、スマホ所有者のうちお風呂に持ち込むのは11.2%だ。持ち込むことそのものを「想像もしていなかった」という人が53.2%と半数以上にのぼっている。スマホをいつ、使っているのか振り返れば、防水機能が必須と言われる場面では利用していないことに気づくだろう。利用している人も、チャック式の密封袋を使うケースが多い。
格安スマホ購入を決断する3つのポイントは、難しい決断だろうか。量販店のスマホ売場担当者は、「オーバースペックなものをみんな買っています」と苦笑いする。
「お客さんに迷っていると言われれば、もちろん5万円以上する最新機種をすすめます。でも、自分だったら機能を使い切らないよなぁと思いますよ。普通に仕事をしていたら四六時中スマホなんて使わないし、ちゃんと撮りたい写真は一眼レフで撮りますからね。格安スマホだと片手で操作できるくらい小型なものも選べるので、かえって便利だと思います」
年度が変わる季節には、機種変更を試みる人も多い。スマホの使い方を見直して、格安スマホも検討してはどうだろうか。