国内

宝くじ徹夜購入の男性「生活はギリギリ。野球観戦も困難に」

 日本一の宝くじ売り場と呼ばれるのが、東京・中央区の「西銀座チャンスセンター」。2014年だけでも当せん総額は約32億円となっている。

 1等前後賞合わせて7億円があたるドリームジャンボ宝くじが発売された5月13日には、「西銀座チャンスセンター」には徹夜組を含めて朝から長蛇の列ができていた。その先頭集団に話を訊いてみた。

 埼玉県から来たAさん(男性・55才)は、前日の夕方4時から並んでいたが、意気込みを聞くと、うつむいてしまった…。

「買うのは10枚か20枚のどちらかですが、まだ決めてません。でも、きっと当たらないと思います。これまでの人生も、ずっとツキがない感じだし。たぶん、おれみたいな人間は一生当たらないんですよ…」

 それでも、Aさんは20年もの間、宝くじを買い続けている。

「昔はドリーム、サマー、オータム、年末ジャンボを3万円ずつ年間12万円買っていたんですが、全然結果が出なくて…。それでも諦められずに、枚数は減らしましたが10枚か20枚は買いに来ちゃうんです。今、調理師の仕事をしてるんですけど、生活はギリギリで、贅沢なんて一切できません。趣味の野球やプロレス観戦もままならないんです。でも、心のどこかで一攫千金を求めているんですよね。どうせ今回も、抽せん日になったらまたガッカリするんでしょうけど…」(前出・Aさん)

 同じく埼玉県から来たBさん(男性・80代)は、家具店を営んで60年になる。

「20才からこの商売一筋です。そりゃあ、景気がいい時もあったんですよ。でも最近は大型家具店が幅をきかせていて、おれたちの出る幕はないよ。だから宝くじに頼るしかないんだよ(笑い)。店はこのままおれの代で終わりだよ。家具店なんて先がねえから、子供も継いでないしな。でももし宝くじが当たったら、ずっと商売してえなぁ…」(Bさん)

※女性セブン2015年6月4日号

関連キーワード

トピックス

米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
埼玉では歩かずに立ち止まることを義務づける条例まで施行されたエスカレーター…トラブルが起きやすい事情とは(時事通信フォト)
万博で再燃の「エスカレーター片側空け」問題から何を学ぶか
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
事業仕分けで蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と親しげに会話する玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)
《キョロ充からリア充へ?》玉木雄一郎代表、国民民主党躍進の背景に「なぜか目立つところにいる天性の才能」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
米利休氏とじいちゃん(米利休氏が立ち上げたブランド「利休宝園」サイトより)
「続ければ続けるほど赤字」とわかっていても“1998年生まれ東大卒”が“じいちゃんの赤字米農家”を継いだワケ《深刻な後継者不足問題》
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン