スマホ利用者向けに各キャリアのデータ通信量を確認できるサイトを案内し、前月のデータ通信容量を質問したところ、月間平均通信量は3.53GBという結果だった。これでは格安SIMの最低限の容量として一般的な3GBを超えてしまうが、これはあくまで平均値であり、もっとも利用者が集中している中央値は2.30GBだった(株式会社MM総研調べ)。
一般的なスマホの使い方をしていれば、MVNO各社の多くが提示する最安プラン、1か月3GB契約の月額1000円程度で十分足りる。
この調査結果を聞いても本当に1か月3GBで足りるのか不安がある人は、一度、自分がどのくらい利用しているか確かめてみるといい。YouTubeやニコニコ動画などの動画サービスを外出先でオンライン視聴しなければ、LINEをよく使う人でも3GBには届かないはずだ。
旅行が趣味の40代会社員、博子さんは、旅行先で使うことも考えてSIMフリーのiPhoneを格安SIMでネットにつなげ、大手キャリア回線契約のAndroidとあわせて2台を使っている。スマホ2台を持ち歩く生活は、それほど苦にならない。
「海外旅行のときも同じスマホ使いたいと思ってSIMフリーのiPhoneを買ったとき、スマホ2台持ちに踏み切りました。今のスマホは大きいから1台増えたところで大した差はないですし、2台収納できるケースも色々増えて選べますよ。外出先で動画を見ることはほとんどないから、月に3GBの容量でも余裕です。あと、2台同時に充電切れになることはまずないので、予備バッテリーを持ち歩かなくなりました」
スマホ2台持ち生活を教えてくれた二人とも、1か月の通信料金は通信専用SIMと話し放題を組み合わせて月3000円におさまっている。MNPの乗り換え優遇割引を利用すればもっと安くできる。通信料金体系やネット利用環境は、めまぐるしく変化するので1年後にはどうなっているかわからない。今のところは、安い料金でその機能を最大限引き出しているのはiPhoneとAndroidの2台持ちユーザーたちのようだ。